本を知る。本で知る。

あの新型車の評価は? 人気シリーズ『2013年版間違いだらけのクルマ選び』が刊行

 ●今年はニューカーが大量デビュー。だがいいクルマはあるのか?●

2011年に復活した『間違いだらけのクルマ選び』(徳大寺有恒+島下泰久著/草思社刊)の2013年版が、このほど刊行された。40年近い歴史を誇る人気シリーズは、今年のクルマ事情をどう評価しているのだろうか。

リーマンショックや震災などの影響でここ2~3年間、クルマのモデルチェンジは抑えられてきた。それがこの2012年には一挙に大放出。各社が総力注いだ新型車が、空前の大量投入される事態とあいなった。『2013年版間違いだらけ』も掲載車種のほぼ3分の1が新型車である。

●2012年はダメグルマとオススメグルマの格差が大幅拡大●

このニューカーラッシュは喜ばしいことではあるのだが、しかし、新しく出てきたクルマをつぶさに評価していくと、じつはダメグルマとオススメグルマの格差が大幅拡大しているのだという。

新しい提案をしようと志も高く開発され実際に優れた技術で実現されたクルマがある一方、志半ばのクルマもあれば、そもそも志が低すぎて話にならないクルマまでデビューしているというのが今年のクルマ界。「新しく出たクルマ」というだけで飛びついて買ってしまうと、後悔することになる可能性が大きいのだ。いったい、正解のクルマ選びとはどれなのだろうか。

もちろん、『間違いだらけ』はそれに答える本になっているが、それ以外にも、障害物を検知する自動ブレーキのような新しい安全技術の登場、クルマづくりのグローバル化が日本のクルマ選びに及ぼす影響の分析、今年大人気となったディーゼルエンジンに関する論評など、クルマを巡る今の状況を理解するのにうってつけの内容となっている。

近々クルマを買おうと考えている人はもちろん、日本経済の重要な一角を占める自動車産業の今を知りたい人も、読んでみてはいかがだろうか。

2013年版間違いだらけのクルマ選び
徳大寺有恒+島下泰久
草思社
2012年

ビジネスの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?