Experience...『スターバックス再生物語・つながりを育む経営』』

 しっくり・・・とくる店内の色と香り。

店の中に入った途端、五感に馴染んだ空気の中で
おおぶりのマグカップに注がれた珈琲を一口。

........好みの味わい・・
日本にもあればいいのに..。

旅先で体験した私の初 STARBUCKS Experience（体験）です。

日本にも数多いるスタバ・フリークの私も一人であり、
マイ・サードプレイスとして秘密にしておきたい
いくつか定番の店と席があります。 

『スターバックス再生物語・つながりを育む経営』

スターバックスコーヒー・カンパニー現・会長兼CEO
ハワード・シュルツ氏が、スタバの一員として経営に
携わって以来、３０年の間に起きたこの企業と自身に

起きた盛衰と特に再生について語った一冊。

世界中の店舗で、あのまったり感を鮮度を保ちつつ
提供するマネジメントやビジネス展開の手法にも
興味あるところですが、話し手としての私が魅せられたのは
シュルツ氏の相手・人と向き合う時の姿勢です。
難易度の高い経営問題が立ちはだかる時ほど、
関わる全ての人々に向けて言葉を吟味し、
「直接肉声で語ること」を徹底し、その険しい山を越えている。
その後には、更なるビジネスの展開のチャンスや絆の深まりを作りながら。

カジュアルなファスト・カフェの印象がありながら、
スタバで飲む一杯にはどこかしら丁寧なもてなしを感じる理由。
リピートしてしまうわけが、シュルツ氏の歴史からも伺い知れます。

本書にちりばめられたひっかかりの出て来るこの店と経営の魅力は
間接的にでもあなたの職務やビジネスのヒントにもなるかもしれません。

風に吹かれながらテラスで飲む一杯の珈琲も美味しい季節です。
ビジネス書ながら、シュルツ氏の熱くも明晰かつ優しい語り口とともに過ごすコーヒーブレイクは、
仕事で疲れた頭を軟らかにしてもくれることでしょう。

【局アナnet】三浦まゆみ（気象予報士、アナウンサー、翻訳・通訳）

書名：スターバックス再生物語
著者：ハワードシュルツ、 ジョアンヌ・ゴードン(著)
月沢李歌子(翻訳)書籍販売価格：1785円出版社：徳間書店出版日：2011-04-19