現代社会は社交的、話上手、エネルギッシュな人が良しとされ、世の中の75%を占めるという「外交型人間」のものさしで評価されがちです。残りの25%の「内向型人間」といえば、大勢の人が苦手、外に出ると疲れやすく、考え過ぎるタイプで、もともとアピールがうまくないせいもあって、とかく肩身が狭くて、「なんとか自分を変えなきゃ」と思いがち。
でも、「外向型」と「内向型」がじつは生来の脳の回路の違いによる気質タイプの違いであることをご存じでしょうか。
あなたは内向型?チェックリスト(自己診断のための「小テスト」より)
●自分ひとりか、二、三人の親しい友達とくつろぐほうが好ましい。
●深くつきあっている人だけを友達だと思っている。
●たとえ楽しいことでも、外で何かしたあとは、休息をとる必要がある。
●無口で冷静に見え、観察するのが好きである。
●話したり行動したりする前に、考えることが多い。
しかし、本書によれば両者はそれぞれ得意とするものやエネルギーを得る方法が違うだけ。
「外向型」は人と話したり外の活動からエネルギーを得、少しでも多く刺激を得たいと飛び回り、広く浅く経験を積み重ねていきます。一方「内向型」はエネルギーをアイデアや感情などなかの世界から得て、静かに自分と向き合うことで充電し、深く経験することを好むのです。
脳の違いからくるこの気質を強引に変えることはできませんが、この違いをきちんと理解すれば、無理に変わりたいと思うことなく、自分らしくありのままで生きられるようになるはず。
本書ではパートナーや子供、同僚うまく付き合うための具体的なアドバイスも豊富なので内向型本人に役立つことはもちろん、内向型を理解し、能力を引き出したいと考える外交型の人にとっても、力を合わせてこれまで見たこともないアイデアを生み出すためのヒントになるはず。
※本書は「小心者が世界を変える」(ヴィレッジブックス)の新装改訂版です。
■商品詳細
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=66308&c=9784775941157■著者
マーティ・O・レイニー
心理療法士。内向型人間に関する研究における第一人者。執筆の傍らアメリカ合衆国とカナダでワークショップや講演を行っている。外向型の夫と2人の娘、4人の孫とともにオレゴン州ポートランド在住。
書名:内向型を強みにする
著者 :マーティ・O・レイニー
訳者:務台夏子
発売日:2013/7
定価:1,300円(+税)