“コミット”するエンジンを最大出力にすれば、あなたが会社を動かせる。

 「この3年間を振り返って、チャンスをつかみそこねたことはありますか？」
「その気になればできたのに、一歩を踏み出せず後悔したことはありますか？」
　ぐさりと胸に突き刺さった人は、この本を読むことをお勧めします。この質問を考えたのは、ストラテジック・コーチ社創業者のダン・サリヴァン氏。ただし、この質問の前提は、今から3年後です。自分の3年後を想像してみるのです。自分が成長するためには、どんなできごとが起こる必要があるだろうかなどと考え合わせてみると、自分の近未来がイメージできます。そしておそらく3年後に後悔している自分の姿が目に浮かんできます。やらずに後悔するよりも、やって失敗したほうがいいとなるでしょう。

ケルトの知恵を伝える本『アナム・カラ』に「自己満足、決まりきった行動、視野の狭さが人生を無味乾燥なものにする。どの窓を通して見るかで人生は大きく変わってくる」という教えがあります。そうです。コミットする力（責任をもって関わる力）を今こそ発揮するときなのです。

本書でいうコミットメントは、仕事に対する意気込み、力強い文化、相乗効果を生み出すコミュニティを指します。こうしたさまざまな要素がからみあい、コミットメントという〈魂〉がつくられていきます。自分が変われば、組織も変わり、それをとりまく環境も変わっていきます。コミットメント・エンジンの出力があがっていくわけです。

 
 

書名：コミットする力　いつもの仕事をスペシャルな冒険に変える
著者：ジョン・ヤンツ
訳者：高橋璃子
発売日：2014/9/25
定価：本体1500円（税別）