ひとつ屋根の下に暮らしているのが夫婦。共同戦線を張らないことには、お金も効果的には増やせません。まず夫婦ならお財布は3つにすることを推奨します。それは夫+妻+夫婦の3つです。効果が大きいのは、第3の財布。夫婦が協力してお金になる行動を実践してみることです。ネット・オークションへの出品やブログの収益化、ネットショップを開業するのもいいでしょう。
お金の使い方は、さらに重要です。家計の三大支出は、家、車、保険。この部分に手をつけないことには、まとまったお金をつくることはできません。とくに車は、車本体の取得コスト、ガソリン代、保険、修理費、車検代など、所有しているだけで、出費がかさみます。お金持ちになりたいなら、きっぱりと車は諦めるべきです。またマイホームはどうでしょうか。資産価値が落ちにくい、利便性のいい中古物件を探すべきです。保険を必要最小限にとどめることも必要です。
ほかに、ママ友や会社の同僚・上司、親戚などとの人付き合いをいかにすべきか、子どもの教育やそれに関わる費用をどう考えるべきか、親の介護や遺産相続について備えるべきことを教示しています。
本書では、上記を含め57項目に及ぶこうしたお金に関わる基本的な考え方を紹介しています。すべてお金持ちといわれる人たちが実践してきたことです。なかには違和感を覚える解説もあるでしょう。しかし、このとおりに実践し続ければ、結果はおのずと今までとは違ったものになるはずです。
【著者紹介】
加谷珪一(かや・けいいち)
東北大学卒業後、日経BP 社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、数多くの超富裕層とじかに接する。2000 年、独立してコンサルティング会社を設立。企業に対する経営コンサルティング、ITコンサルティング、資産運用アドバイス等を行うほか、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務も行う。そのかたわら、お金持ち特有の行動パターンを解き明かした「お金持ちの教科書」、ビジネス成功者の法則を探った「出世の教科書」など複数のウェブサイトを運営。お金持ちの行動分析から成功パターンを導き出し、自ら実践、億単位の資産を運用する個人投資家になる。主な著書に『お金持ちの教科書』『大金持ちの教科書』『これからのお金持ちの教科書』『図解 お金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『お金は「歴史」で儲けなさい』(朝日新聞出版)などがある。
書名:30年後もお金に困らない!共働き夫婦のためのお金持ちの教科書著者:加谷珪一発売日:2016/6/23定価:本体1300円(税別)