13歳は子どもの発達を考えるうえで一つの区切りになるようだ。スポーツ栄養アドバイザーで管理栄養士の資格を持つ石川三知さんの著書『子どもの将来は食事で決まる!健康すくすくレシピBOOK』(朝日新聞出版)に詳しく書いてある。
本書によると、運動神経の発達は13歳までにほぼ100%完成する。小学校の低学年から高学年にかけては「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、カラダや脳がさまざまな刺激を受けながら発達し、対処能力を身につける大切な時期だという。
石川さんが子どもの食事に興味を持ったのは、予想しにくいケガや体調不良に悩まされるアスリートたちに出会ったことがきっかけ。運動センスはあるのにちょっとしたことでケガをしたり、大事な時に風邪をひいてしまったりして、もっと伸びるはずだった選手たちに話を聞くと、子どもの頃に好き嫌いが多くて食生活のバランスが良くなかったケースがあったそうだ。
そんな経験から生まれた本書には、カラダの仕組みから「動く」「食べる」「眠る」ことの大切さも詳しく解説されていて、食事は1日3回、よくかんで食べることをすすめている。とくに子どもにとって欠食はエネルギー不足を招き、脳の働きを低下させるためよくない。また、脂肪合成が進むため、1日2食は1日3食よりも太りやすくなるという。
本書の冒頭で石川さんは、次のように読者へメッセージを送っている。
「過去のカラダは変えられないけど将来のカラダは今日からの食事がつくる」
レシピは「かむ」「骨」「脳」「受験」をキーワードに80品紹介されている。カラダや脳の発達に重要な食事は本書を参考にすれば、今日からでも実践できる。目の届くうちは、親としてしっかりとサポートしてあげたい。
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