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クラスメイトの誰かに「自分だ」 共感必至の定時制高校マンガ

「涙が止まらない...」
「自分も頑張ってみようかな」


 Webメディア「マトグロッソ」での連載時から反響が大きかった、浦部はいむさんによるコミック『高校生を、もう一度』(イースト・プレス)が、2020年10月17日に発売された。

画像は、『高校生を、もう一度』(イースト・プレス)
画像は、『高校生を、もう一度』(イースト・プレス)

 定時制高校を舞台に、21歳でもう一度学校へ通い始めた主人公・七海(ななみ)が、32歳のシングルマザーや、いじめで不登校になってしまった男の子など、さまざまな年齢や境遇の同級生たちとふれあっていく物語である。彼らとの学校生活を通して、いろいろな悩みやつらさ、新しい価値観に気づいていく"人生の再チャレンジ"を描いている。

画像は、『高校生を、もう一度』(イースト・プレス)より(以下、同じ)
画像は、『高校生を、もう一度』(イースト・プレス)より(以下、同じ)

 作者自身、かつて定時制高校に通い卒業した経験があるという。1つ1つのエピソードがリアルで胸に迫るのは、そのためだろう。

クラスメイトの中に、きっと共感できるキャラクターがいるはず
クラスメイトの中に、きっと共感できるキャラクターがいるはず

 連載時には、作品の中に登場する、境遇の異なるクラスメイトたちの誰かに「これは自分だ」と共感した読者から感想がたくさん寄せられたそう。

 「私たちはいくつになっても、何度でもチャレンジできる」

 帯に書かれた力強いメッセージが胸に響く。丸々1話分の単行本用描き下ろしも収録されている。

 立ち止まってしまったとき、再び歩き出すきっかけを作り、背中を押してくれるような良作だ。


※画像提供:イースト・プレス

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