小学校の教科書でもおなじみの「かさじぞう」。
誰もが知っていると思われるこのお話。あらすじは次の通り。
しばを売り、そのお金でお正月に食べるもち米やお味噌を買ってこようと街へ出かけたおじいさんは、道行く途中で、吹雪に打たれ辛そうなおじぞう様を見かける。
そして、おじいさんは稼いだお金で笠を買い、おじぞう様にかぶせたが、笠を買ったのでお正月の食べ物が買えなかった。
一方、家で待っていたおばあさんは、帰宅したおじいさんが食べ物を買ってこなかったことを責めることなく、
「それはまたよいことをしてこられました」
と言って温かく迎えた。
おじいさんの優しさとおばあさんの優しさが心にしみいる。
その日は、おじいさんとおばあさんは食べるものがなくて「おゆになっぱのつけものをいれてそれをのんでねた」のだが・・・その後のストーリーは、ご存じの通り。
新型コロナウィルスの感染拡大によって、いつもと違うお正月になっている2021年。
こんなときだからこそ、「かさじそう」のお話に出てくるおじいさんやおばあさんのように、いつにもまして優しい気持ちを大切にしていきたい。
※「かさじぞう」はストーリーが諸説あり、出版も数多くなされている。おじいさんが笠を売りに行き、売れ残った笠をおじぞう様にかぶせるストーリーや、しばではなく反物を売りに行くというものなどもある。今回、編集部で手に取ったのは、『かさじぞう』(くもん出版)。本書は、『全国昔話記録 南蒲原郡昔話集』(三省堂)に収録された「笠地蔵」をもとに、小澤俊夫さん、村田みち子さんが、子どもたちにもわかりやすく執筆している(再話)。絵は、篠崎三朗さん。
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