「いくらかんでも鼻水が止まらない」「鼻がつまって息苦しい」......。
本書『決定版! 副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎を治す名医のワザ』(TJ MOOK)は、耳鼻咽喉科医・内科医11名が厳選・考案した「鼻トラブルの超克服法」を収録した一冊。
急激に増えている「色つきで粘り気のある鼻水が出る 副鼻腔炎」、日本人の約40%がかかっているといわれる「透明な鼻水・くしゃみ・鼻づまりが出る アレルギー性鼻炎」に悩む人に向け、鼻の通りをよくするセルフケア・食事術、最新の治療法を紹介している。
「長引く鼻水・鼻づまりを放置するのは危ない! イライラする鼻の症状をきちんと治して、快適な時間と真の健康を手に入れよう」
本書に収録された膨大な量の鼻情報から、まずは3つの基礎知識を紹介しよう。
■鼻水・鼻づまりを軽く見てはいけない
鼻水・鼻づまりの症状が長引く場合、「副鼻腔炎」「アレルギー性鼻炎」など鼻の病気を発症している可能性も。放置すると、危険な合併症を発症し、全身に悪影響が及ぶことになる。
■鼻は優秀なフィルター 異物の侵入を約70%カット
体の呼吸器系統の玄関である鼻は、呼吸の際に空気とともに侵入しようとするほこり・細菌・ウイルスなどを取り除く機能がある。
■鼻の2つの穴は、2時間ごとの交代制で片方ずつ機能している
鼻の2つの穴は、自律神経に支配されながら、片方ずつが交代で機能している(一説によると2時間制)。これは「異物が侵入するリスクの軽減」「呼吸によるエネルギー消費量の節約」になると考えられている。
鼻呼吸のメリットとして、「感染症を遠ざける」「脳が活性化する」「疲れに強い体になる」「虫歯・歯周病を防げる」「アレルギー性体質が改善」の5つを挙げている。
いま特に見逃せないのが「感染症を遠ざける」。鼻呼吸は、口呼吸よりも湿った空気が肺に入り、乾燥を好む細菌・ウイルスの繁殖を抑制できる。その結果、風邪・インフルエンザなどの感染症を遠ざけることができるという。
「鼻呼吸は健康を保つ重要なキーワードなのである」
一方、口呼吸が引き起こす不調は「免疫系の乱れ(アレルギー疾患など)」「自律神経の乱れ(胃腸の疾患、肩こり、不安・不眠など)」「口の中の病気や症状(歯周病、口臭など)」「感染症その他(風邪、インフルエンザ、心の病気など)」と、さまざま。
なんと「日本人の推定約8割は口呼吸に頼っている」と指摘する調査結果もあるという。
■目次
序章 知っておきたい鼻の病気の原因と症状
第1章 鼻の通りをよくするセルフケア
第2章 鼻の通りをよくする食事術
第3章 副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎 病院での治療―薬と手術―
第1章では「皮ごと切って、においを鼻から吸うだけ! 玉ねぎ深呼吸」「テレビ等で紹介され大反響を呼んだ対処法 座ったままですぐできる筋膜ヨガ」など、耳鼻咽喉科の名医が推奨するセルフケアを紹介している。
ここでは、「鼻の頼もしい味方『マスク』の基本 マスクの正しいつけ方と選び方」から。メディアで度々取り上げられてきたことではあるものの、今一度、おさらいしておこう。
■マスクの正しいつけ方
1 ひもを外側にし、マスクの上下をひっぱり、ひだをしっかり広げる。
2 マスクを顔に当て、上部のワイヤーを鼻筋にフィットさせる。
3 マスクの下部をあごの下までしっかり伸ばし、ひもを耳にかける。
このとき、マスクの着脱は耳にかけたひもに指をかけて行う。また、マスクをあごの下に下げない(あごについていた花粉・ウイルスがマスク内部につくのを防ぐため)。
花粉の飛散量が気になる毎日。最後に一つ、「アレルギーの原因物質を減らす 外出のコツ」の外出着のポイントから。花粉が付着しやすいのは「1 ウール」「2 化学繊維」「3 シルク」「4 綿」の順といい、コートの素材選びの参考にしたい。
「鼻づまりや鼻水を軽く見ず、きちんと治すことで、QOL(生活の質)が向上し、体全体の健康につながることを知っていただければ、幸いである」
さて、あなたの鼻は大丈夫だろうか? ほんの一部しか紹介しきれなかったが、本書は特にこの季節に知りたい情報が満載。鼻をスーッと通して快適な日々を取り戻そう!
■監修者
大久保公裕(日本医科大学大学院医学研究科教授)、中川雅文(国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科教授)、浦長瀬昌宏(神鋼記念病院耳鼻咽喉科科長)、安田譲(安田医院院長)、石井正則(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長)、今井一彰(みらいクリニック院長)、光武和彦(ホロス光武クリニック院長)、長田裕(ナガタクリニック院長)、溝口徹(新宿溝口クリニック院長)、三浦直樹(みうらクリニック院長)、藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)
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