読み聞かせボランティア歴17年のミモザさんがおすすめの絵本を紹介する、「ミモザの読み聞かせ絵本」シリーズ第4回のテーマは、「科学絵本」です。子どもの知的好奇心をくすぐり、世界を広げてくれる絵本をご紹介します。
まずは、幼稚園生以上向けから。
『ダンゴムシみつけたよ』
皆越ようせい 写真・文/ポプラ社
子どもはダンゴムシが大好き。ミモザさんの身の回りでも、「隣のお孫ちゃんがいつも一生懸命ダンゴムシを探してる」そうです。みなさんも小さい頃、ダンゴムシに夢中になった思い出があるのではないでしょうか。
絵本ではふ化や脱皮の瞬間など、ダンゴムシの生態を、大きな写真で迫力いっぱいに紹介しています。子どもがわくわくすること間違いなしです。
『まほうのコップ』
藤田千枝 原案、川島敏生 写真、長谷川摂子 文/福音館書店
たねもしかけもありません。
ガラスのコップに水を入れれば、まほうのコップのできあがり。
コップの後ろにいちごを置くと......あらら、ぐんにゃりつぶれちゃった!
身近なもので、新しい知識をくれる絵本です。おうちにガラスのコップがあったら、ぜひ水を入れて試してみては?
『だんめんず』
加古里子 文・絵/福音館書店
「だるまちゃん」シリーズのかこさとしさんの科学絵本。野菜、花瓶、ピアノに家まで、身の回りのありとあらゆるものの断面図が登場します。
特に、自動車やエスカレーター、家などの緻密な断面図は、好奇心旺盛な子ども心をくすぐります。子どもの日常の見え方を、一気に変えてくれるでしょう。
続いての2冊は、小学生以上向けの絵本です。
『りんご だんだん』
小川忠博 写真・文/あすなろ書房
りんご、つるつる。
りんご、だんだん。
りんご、ぱんぱん。
りんご、しわしわ......。
りんごを346日間にわたって観察し続け、腐っていく様子をとらえた写真記録絵本。子どもにとっては少しショッキングかもしれませんが、日ごろはなかなか知ることがない自然のふしぎに触れる機会になります。
『シロナガスクジラより 大きいものって いるの?』
ロバート・E・ウェルズ 作・絵、せな あいこ 訳/評論社
地球上のすべての生き物のなかで、いちばん大きいシロナガスクジラ。
でも、エベレストはもっと大きい。
それよりも地球はもっと大きくて、それよりも太陽はもっと大きくて......。
最後は銀河、そして宇宙へと飛び出していくので、ミモザさんは「毎年、七夕の時期の読み聞かせに使っています」とのこと。大きさの比較のために、シロナガスクジラ100頭のビン詰めや、地球100個入りの袋など、ありえないけれどわくわくする表現が出てくるのも魅力です。
たとえば鉄道好きの子など、「えっ、そんなに知ってるの?」と子どもの知識に驚くことはないでしょうか? ミモザさんいわく、「子どもはうんちくが大好き」。みんなが知らないことを知ることができる、ちょっとかしこくなれる科学絵本に、子どもは大喜びするはずです。
ミモザの読み聞かせ絵本、次回もお楽しみに。
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