9月22日発売の「プレジデント」(2022年10月14日号)の特集は、「信じてはいけない!健康診断、医者、クスリ」。病院に頼らない生き方を紹介している。
ともに東大医学部卒の養老孟司さんと和田秀樹さんが、日本人が陥る「健康不安」の正体について対談している。養老さんが「医者にかかるグループとかからないグループを比較したら、むしろかかるグループのほうが早く死ぬんじゃないかと思う」と切り出すと、和田さんは財政破綻した北海道・夕張市の例を紹介。市民病院が廃院になり、多くの人が医者にかかれなくなると、ほとんどの病気で逆に死亡率が下がったという。
健康診断についても、養老さんは「ちょっと調子がおかしい」と「体の声」が聞こえたときに病院に行けば十分、と言い、和田さんも懐疑的だ。
「信じてはいけない健康診断、お金がムダになる最新検査」という記事がさらに深掘りしている。健康診断によって死亡率が低下する明確なエビデンスはなく、リスクのある精密検査やムダな医療につながるとして、欧米諸国ではほとんど行われていないそうだ。 いま話題の「線虫がん検査」も、「がん患者をがんと判定する正解率の感度は86.3%で、見逃しがあり、がんの部位と種類が特定されないのも問題」と大櫛陽一・東海大学名誉教授は指摘している。
「医師が明かす高くても飲みたいクスリ、自分では飲まないクスリ」も興味深い。解熱鎮痛剤のカロナールは安全性が高いという理由で、医師にも人気だ。だが、副作用などの問題から積極的にすすめたくはないのがロキソニンだ。
降圧剤、抗うつ剤、睡眠薬についても詳しく取り上げているので、常用している人はチェックしてみたらどうだろう。
サプリメーカー社長の田村忠司さんの「私がサプリを飲まない理由」という記事も驚きだ。添加物が9割のサプリもあるといい、「サプリメントは基本的には飲まないほうがいい」と断言している。特に、ヒアルロン酸、グルコサミン、お酢アプリなどは意味がないという。ひとつだけ選ぶとしたら、一粒にさまざまな栄養素が含有されているマルチビタミン・ミネラルのサプリを勧める。現代人の体には複数の栄養素が不足しているからだ。
「予防医学のプロが教える『病気にならない』最強の習慣」も役に立ちそうだ。糖尿病、脳梗塞、心臓病、さまざまながんなどについて、産業医・内科医の森勇磨さんが科学的に効果のある習慣を紹介している。たとえば、大腸がんの予防として、発がん性が証明されている「加工肉」は避ける、熱いお茶は食道がんのリスクを高めるため、冷ましてから飲むなど、明日からでも出来る習慣だ。
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