詩人・絵本作家の内田麟太郎さんの新詩集『詩303P 内田麟太郎』(303BOOKS)が、2022年11月11日に発売される。日々ブログやSNSで発表し、詩集に収められていなかった100篇を収録している。
100篇の詩は、言葉遊びやナンセンスユーモアから抒情的なものまで、とても多彩だ。素朴な言葉で日常を切り取る、内田さんの視点を楽しもう。
装画と挿絵を担当したのは、今最も注目されているアーティストの一人・杉野ギーノスさん。内田さんは本書あとがきで、詩と杉野さんの絵のコラボレーションを「未知との遭遇!」と綴っている。
本書のブックデザインを手がけたアートディレクターの寄藤文平さんは、「手軽な、いつもテーブルにそっと置いておけるような感じ」を目指したという。いつものテーブルにそっと置かれた「未知との遭遇」......いつも の日常が、ちょっと素敵に生まれ変わりそうだ。
内田麟太郎さんといえば、『ともだちや』(偕成社)から始まる「おれたち ともだち!」シリーズ。1時間100円でともだちになってあげる「ともだちや」を始めたキツネは、オオカミに呼び止められて......。内田さんの絵本と詩集を読み比べてみるのも面白いかもしれない。
BOOKウォッチの連載「ミモザの読み聞かせ絵本」で絵本を紹介している、読み聞かせボランティア歴17年のミモザさんのおすすめは、内田麟太郎さんの詩を絵本にした『うし』(アリス館)だ。
うしがうしろをふりかえると、うしがいた。そのうしろのうしがうしろをふりかえると、またうしがいた。そのうしがまた......。ばかばかしいナンセンスユーモアで、子どもは大笑い間違いなし。内田さんによる読み聞かせ動画も公開されている。
他にもナンセンス絵本をご紹介→〈「なんじゃこりゃ?」「ありえね~!」を楽しむナンセンス絵本。【ミモザの読み聞かせ絵本 5】〉
■内田麟太郎さん
1941年福岡県生まれ。詩人、絵詞(えことば)作家。『さかさまライオン』で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』で日本絵本賞、詩集『ぼくたちはなく』で三越左千夫少年詩賞を受賞。他に絵本「おれたち、ともだち!」シリーズなど著作多数。2021年に福岡県大牟田市に「おれたち、ともだち!」シリーズをはじめ絵本の原画を収蔵する「ともだちや絵本美術館」が設立される。303BOOKSサイトにて詩の連載中。
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