あなたが最後に体重計に乗ったのはいつごろだろうか。もう覚えていないくらい前、という人もいれば、毎日こまめに確認している人もいるかもしれない。
『シリコンバレー式 globodyフィットネス』(講談社)では、「今日から、体重計に乗るのをやめてください」と、アドバイスしている。
本書は、フィットネストレーナーのSayaさんが、Googleでのインストラクター経験をきっかけに考案した独自のフィットネスプログラム「globody(グローボディ)」の考え方とエクササイズを解説した1冊。シリコンバレーで働く多忙なビジネスパーソンたちに支持されたglobodyを日常生活に取り入れ、それぞれの「理想の体」を手に入れるためのノウハウが学べる。
globodyが一般的なダイエットと大きく違うのは、「○か月で○○キロやせる!」というような数値を目標にしないところ。たとえば「午後からの仕事のパフォーマンスを上げたい」「将来、孫と遊ぶために健康を維持したい」などの"ビジョン"、つまり、より具体的にやりたいことを見据えて、日々のフィットネスに取り組むのだ。
体重の数値を気にしすぎてストレスを感じてしまうのを避け、「なぜやせたいのか?」を自分に問いかけながら短期・長期両方の目標を持つこと。そこの軸がしっかりしていることで、理想の体型になれた後のリバウンドも避けられるという。
今回は、本書のチャプター4、6から、globodyの中でも基本となる「SUMOスクワット」とスキマ時間で気軽に試せる「ミニランジパルス」の2つを紹介する。
1つめの「SUMOスクワット」は、その名のとおり、相撲の四股を踏む動作によく似たエクササイズ。
手順は、以下の通りだ。
1 セットアップ
...足を大きく開き、脚をつけ根から外旋させるようにひざとつま先を同じ方向に向けて立つ。手のひらを内側に向けて、両腕は真下に。
2 ファットバーン(大きな動き)
...息を吐きながら重心をかかとにのせて、お尻を突き出しながら腰を落として、上体を前に倒す。このときひざはつま先と同じ方向を向くよう注意する。息を吸いながら、内ももを引き締めるようにひざを伸ばし、両腕は上へ。10回くり返す。
3 パルシング(小さな動き)
...お尻を突き出しながらできるところまで腰を落とし、両腕を上げて、ひざを小さく20回上下させる。重心はかかとにのせる。
4 ホールド
...なるべく低い位置まで腰を落としたらかかとを上げ、両手を胸の前で合わせて10秒ホールド。
5 ストレッチ
...ひざを曲げたまま、両手を太ももの上に置く。片手で太ももを外に押しながら、肩が体の中央にくるように腰をひねり、内ももを10秒伸ばす。反対側も同様に。
このエクササイズは、お尻~お腹まで大きな筋肉にアプローチでき、体幹を強化しながら内ももを引き締める効果があるとのこと。特に下半身をシェイプアップしたい人におすすめだ。
一方、SUMOスクワットをしっかりやりたいけど時間がない......という人には、ぜひ「ミニランジパルス」を試してみてほしい。
これは、アメリカが新型コロナの影響でロックダウンした際にSNSで話題になった「エクササイズ・スナッキング」の1つ。つまみ食い(スナッキング)するように、わずかなスキマ時間にちょこちょこっと取り入れられるような気軽な運動だ。
まず、胸の前で合掌し、片脚を一歩後ろに引いてひざを曲げ、かかとを上げる。そして、曲げたひざを床に近づけるように、小さくひざを上下に30回動かす。反対側も同様に行う。たったこれだけだ。背中が丸まらないように気をつけよう。
本書で紹介されているエクササイズにはそれぞれQRコードも付いていて、1つのプログラムにつき「解説」「実演」の2種類の動画が用意されている。本だけでなくこれらも観ながら真似することで、よりglobodyを実践しやすくなるだろう。
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