いよいよ1月8日に始まる、NHK大河ドラマ「どうする家康」。脚本は「リーガル・ハイ」「ALWAYS 三丁目の夕日」「コンフィデンスマンJP」などを手がけてきた古沢良太さん、主演は松本潤さん、このほか岡田准一さん、有村架純さん、阿部寛さんなどの豪華キャストで、徳川家康の生涯を新たな視点で描く。
今回は「どうする家康」を心待ちにしている人のために、これを読めばドラマをより楽しめる! という6冊を紹介したい。
1冊目は、本編脚本を完全小説化した『どうする家康 一』(NHK出版)だ。
連続テレビ小説「なつぞら」、「コンフィデンスマンJP」などのノベライズ作品がある木俣冬さんが小説化。ドラマの脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ第一巻。歴史・大河ドラマファンをはじめ、時代小説ファン、出演者のファンなど、それぞれの角度から楽しむことができる。
放送開始に先んじてストーリーをいち早く届ける本書を読めば、出演者の演技のディティールを読み解いたり、映像で表現された演出の意図を理解したりすることもできるかもしれない。ディープに楽しみたいファン必携の書だ。
2冊目は、公式ガイド『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック どうする家康 徳川家康と家臣団たちの時代』(NHK出版)だ。
NHK出版から発売された公式ハンドブック。ドラマの主人公・徳川家康を、歴史学の最新の成果から、いままで日本人に知られてきたイメージとは異なる家康像で読み解く。
戦国時代をもがきながら生き延びた生涯、桶狭間の戦いから大坂夏の陣までの合戦、そんな家康とともに奮闘する家臣団......。知られざる家康と家臣団の姿を、専門家が分かりやすく解説。大河ドラマの時代考証・小和田哲男さんと作家・安部龍太郎さんによる特別対談では、家康天下取りの謎に歴史家と小説家が迫っている。
各時代の家臣団の列伝と舞台地ガイド、家康の7大合戦にまつわる最新学説を紹介。さらに、家康が開いた都市・江戸をめぐる特集、「城郭」「肖像」「神格化」「グローバリズム」など多角的な視点から家康に迫った論考も。大河ファンのみならず、歴史ファンにオススメの1冊だ。
上記の2冊は、歴史に興味がある大河ファンを想定した本。歴史が苦手な人にとっては、固有名詞がたくさん出てきてやや読みにくいかもしれない。
そんな人にまずオススメしたいのが、3冊目『30分でまるっとわかる! なるほど徳川家康』(永岡書店)だ。
歴史研究家・歴史作家で、これまでにも歴史が苦手な人のための分かりやすい入門書を手がけてきた河合敦さんが、「どうする家康」を見る前に知っておきたい徳川家康の魅力と人生を超早わかり解説している。
戦国時代を終わらせた覇者であり、教科書で必ず学ぶ偉人ではあるものの、実は意外と知らないことが多い。細かいことはいいから、家康についてまずはかんたんな説明だけをしてくれ! という人にオススメ。
家康についてざっくり知った後に読みたいのが、4冊目『眠れないほどおもしろい徳川実紀 大ピンチ、土壇場の連続を家康はどう切り抜けた?』(三笠書房)だ。
予備校のカリスマ講師として、全国の生徒に向けての講義や参考書を執筆してきた板野博行さんが、徳川家康の生涯を江戸幕府の公式史書『徳川実紀』をベースにたどる。
三河一向一揆、三方ヶ原の戦い、決死の伊賀越え――家康は、次々と襲いかかる修羅場&土壇場の連続をどう切り抜けたのか? 人生いろいろあったけど戦国の世を勝ち抜いた男、家康の一生を「天下のご意見番」こと大久保彦左衛門がナビゲート役として案内。くせ者揃いの三河武士たちとのエピソードも満載! 漫画も入って、家康がグッと身近になる1冊。
面白いだけでなく、ためになって役立つタイプの本が読みたい人にオススメなのが、5冊目『超約版 家康名語録』(ウェッジ)だ。
福原俊彦名義で時代小説も執筆している榎本秋さんが編訳。戦国の世を終わらせ、徳川250年の世を築いた日本史上最高のリーダー・徳川家康の名言から、特に優れた60項目を集めた名言集。平易な現代語で解説している。
幼少期は人質生活を送り、今川から独立しても信長・秀吉の後塵を拝し、なかなかチャンスがめぐってこなかった「忍耐の人」でもあった。生涯にわたり忍従を強いられるなかで、様々な気付きを得てきた家康の生涯は、現代において組織を導くリーダーから、苦境・逆境に立たされている人まで、じつに学ぶべき点が多いものだという。本文とは別に、「現代を生きる私たちが活用するためにはどのように考えればいいのか」を紹介するパートも収録。
最後に紹介するのは、美麗グラビア満載の公式ガイド『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』(NHK出版)だ。
ドラマ制作班が監修した、「どうする家康」をとことん楽しむためのガイドブック第1弾。松本潤さんと有村架純さんの夫婦役ふたりが、脚本の古沢さんと作品について深く語り合う巻頭座談会に、野村萬斎さん、松重豊さん、山田孝之さん、松山ケンイチさんら脇を固める豪華出演陣のインタビューも。
このほか、家臣団の面々を紹介する家臣団特集には、殿・松本潤と家臣団を演じる俳優陣の和気あいあいの座談会を掲載。脚本や音楽の制作陣インタビュー、舞台地紹介、美術・セット特集、助監督撮影日記、登場人物関係図、あらすじ、歴史的な背景がわかる読み物記事、過去の大河ドラマのプレイバックなど、充実の内容でドラマを深掘りしている。ドラマの魅力を詳細に正確に伝える、大河ファン狙い撃ちの1冊だ。
歴史ファン待望の戦国時代を扱った大河ドラマ「どうする家康」。どれか1冊でも読んでおけば、ドラマの楽しみが倍増すること間違いなし。
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