2023年3月11日、「睡眠負債」ブームの生みの親である医師・西野精治さんと、日本眠育推進協議会評議員・木田哲生さんによる共著『最高のリターンをもたらす超・睡眠術 30のアクションで眠りの質を高める』(大和書房)が発売された。
西野さんのベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』刊行以降、ビジネスパーソンを中心に睡眠が見直されている。昨年は睡眠の質が向上すると話題になった「ヤクルト1000」が大ヒットするなど、睡眠市場も急拡大。その背景には、現代人の睡眠ストレスがより顕在化しつつある状況がある。
本書では、睡眠の「質・量・タイミング」を改善し、パフォーマンスが上がる最強の脳を育てるための睡眠のコツを解説。最新の睡眠研究によってわかった、睡眠を向上させる具体的な30のアクションがメソッド化され、「頭がよくなる」「生活リズムが整う」「メンタルが安定する」と3つの目的別に紹介されている。
例えば、現代人に多い睡眠パターンは、①寝る寸前までスマホを見たり、ゲームをしたりして入眠時間がズルズル後ろに倒れていく夜ふかしタイプ、②週末の寝だめが習慣になっている土日寝すぎタイプ、③睡眠の途中で目が覚めてしまう中途覚醒タイプの3つ。睡眠改善のためには、まず自分のタイプを理解するために、睡眠記録を付けることが推奨される。
【本書の内容】
睡眠不足の4つのサインをチェックする
①朝起きてから4時間後に眠気がある
②昼間にだるさ、 しんどさを感じる
③電車や車の中で居眠りをする
④休みの日に普段より2時間以上長く寝る
この4項目に当てはまったら要注意!
【目次】
1章 頭がよくなる睡眠
2章 生活リズムが整う睡眠
3章 メンタルが安定する睡眠
■西野精治さんプロフィール
にしの・せいじ/1955年生まれ。大阪府出身。スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長。医師、医学博士、日本睡眠学会専門医。大阪医科大学卒業。1987年、大阪医科大学大学院4年在学中にスタンフォード大学精神科睡眠研究所へ留学。過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぎ、その発生メカニズムを突き止めた。2005年、スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。2019年、睡眠に特化した企業への睡眠コンサルティングやITを活用したサービスなどを手がける株式会社ブレインスリープを設立、最高研究顧問を務める。2022年、シフトワーカーのウェルビーイングを高めるために設立されたNovel and Objective (NOB)シフトワーク研究会の会長に就任。著書に「睡眠負債」の実態と対策を明らかにしてベストセラーとなった『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)、『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』(PHP新書)、『睡眠障害』(角川新書)、『スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術』(文春新書)、『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』(日本文芸社)、『スタンフォードの眠れる教室』(幻冬舎)等。
■木田哲生さんプロフィール
きだ・てつお/堺市教育委員会主任指導主事。上級睡眠健康指導士。日本眠育推進協議会評議員。1983年生まれ。大阪教育大学教職大学院卒業。教育委員会の業務の傍ら、全国各地で講演会・研修会を開催し、睡眠教育の普及に取組む。平成28年度読売教育賞最優秀賞受賞、平成28年度国際学会「Higher Education Forum」Best Paper Award(2位)受賞など。医療と連携した睡眠教育の実践研究を進めるとともに、地域・学校園・行政・医療が協働的に眠育を推進する「みんいく地域づくり推進委員会」を立ち上げ、子どもたちの睡眠を守る活動に尽力。これらの活動が、新聞、雑誌、テレビ等で取り上げられ、令和元年「家庭教育支援チーム」の活動の推進に係る文部科学大臣賞を受賞。著書・共著書に『睡眠教育(みんいく)のすすめ』『「みんいく」ハンドブック』小学校1~3年生用、4~6年生用、中学生用(学事出版)、『ねこすけくん なんじにねたん?』(共編著:伊東桃代、絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『ねこすけくんがねているあいだに...』(共編著:伊東桃代、監修:西野精治、絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『親子の「どうしても起きられない」をなくす本』(共著:三池輝久/イースト・プレス)等。
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