「元カレのことが忘れられない」「不安になる恋愛ばかりで、関係が長続きしない」......このような悩みで傷ついてきた経験のある人にとって指針になってくれるのが、「好き」と「執着」の見極め方を教えてくれる恋愛教本だ。
2023年2月16日発売の『いい女は、"去る者"を追わない その恋、ただの執着です』(大和出版)は、ツイッターで14万人以上のフォロワーに支持される「見知らぬミシル」さんが、恋愛の執着に関する見解をまとめた1冊。相手に「執着」してしまう気持ちを定義し、考え方を変えることで依存や未来を断ち切る方法を説く。
本書について、著者のミシルさんは自身のツイッターでこう紹介している。
「不確かな世界です。恋愛は困難です。誰かに執着したり、理想の何かに執着したりしてしまう人は多いでしょう。(中略)この本で救われるかどうかは分からないけど、確実に恋愛の見方は変わる、そんな本です」
今回は本書の第2章「普通に恋したいのに、なぜか執着になってしまう女性の特徴」から、恋人に執着しがちな女性の考え方や行動パターンを見ていきたい。
1つめの特徴として挙げられているのが、「恋愛以外に夢中になれるものがない」こと。著者のミシルさんによれば、1人に執着する人の最大の特徴が「暇」なことなのだという。自分のやりたいことなどで忙しく、日々が充実している人が誰かに執着している様子はあまりイメージがわかないのではないだろうか。
一方、人は暇な時間があると自ら悩みを作り出し、よくない妄想を展開しがちなのだそう。
「いい恋愛をしたいのであれば、恋愛がなくても楽しいと思える状態を作り出しましょう」
2つめの特徴は、「何事もはっきりさせたい」という性質。これまでに1400件以上の相談を受けてきたミシルさんは、電話相談で多くの女性たちと話す中で「白黒思考や解決思考が強い人ほど執着を深めている印象」を受けたそうだ。
連絡が来るか来ないか、脈ありか脈なしか、この関係はどんな関係なのか......そんなふうにすぐ明確な答えや明快な言語化を求めてしまう。このような場合、「仕事はうまくいっているのに、恋愛がうまくいかない」人が非常に多いという。
しかし、もちろん恋愛は仕事のように共通の目的やあらかじめ決められたルールがあるわけではない。あいまいで不確実な世界だ。恋愛では、仕事とは頭の使い方を変える必要があり、「わからないことを理解する」「何事も対話を重ねて少しずつ理解していく」姿勢が求められるとのこと。
3つめの特徴が、「一緒にいて楽しい」を基準に男性を選んでいることだ。
何がいけないの?と、思うかもしれない。けれど、本書では、「一緒にいて楽しい」=「相性がいい」という考え方は疑うべきと述べている。
「ある程度の恋愛経験があり、コミュニケーションスキルが高ければ、相手を楽しませることなんて余裕だからです。また、『一緒にいて楽しい』を優先的な判断基準にしている人ほど、『与えられる楽しさ』に依存している傾向もあります」
自分が相手と一緒にいて楽しいこともたしかに必要な要素ではあるものの、安心できるか、尊敬できるか、異なる価値観を受容する姿勢があるか......など、ほかの要素も恋愛で失敗しないためには重要になるという。
これらの、恋人に執着しがちな女性の特徴に心当たりがある人もいるかもしれない。では、「執着」を加速させてしまう男性にも共通の特徴はあるのだろうか。次回は、本書からそのような男性の特徴や、相手を見極めるポイントを紹介したい。
■見知らぬミシルさんプロフィール
みしらぬ・みしる/男性。Twitterでの恋愛に関する呟きが話題になり、現在のフォロワーは約14万人以上。Twitterでの発信のほか、stand.fmのラジオ公式パーソナリティを務め、カウンセラーとして電話で恋愛・人生の相談をおこなっている。これまでの相談件数は1400人以上。著書に『成長した女は、その男を選ばない "クズ男"見極め教本』(大和出版)。
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