葦原海(あしはら・みゅう)さんは、両足をなくした車椅子モデルだ。2022年秋のミラノコレクション、2023年春のパリコレクションではランウェイを車椅子で歩いた。歌手MISIAのバックダンサーをつとめた経験もある。
そんな彼女の行動力とポジティブな考え方には、励まされる人が多い。
2023年5月25日、葦原さん初の著書『私はないものを数えない。』(サンマーク出版)が発売される。
高校在学中の16歳で事故に遭い、両足を切断した葦原さん。専門学校在学中、NHK番組内のファッションショーへの出演をきっかけに「エンタメの力で健常者と障がい者の壁を壊す!」と決意し、モデル活動を開始した。「障がい者はかわいそう」という思い込みにとらわれず、本当の姿を知ってほしいと、車椅子ユーザーの入浴やトイレのリアル、旅行、一人暮らしなど、NGなしであらゆる質問に答えて大反響を巻き起こした。
本書は、そんな葦原さんの究極の前向きさと、底抜けな明るさ、そして「やりたいことをやりつくす」圧倒的な行動力に満ちた言葉で溢れている。
●起きた出来事は、変えられない。でも、それをどう受け止めるかは、自分で決められる。
●チャンスはかわいいリボンをつけて、キラキラやってくるとは限らない。
「できれば起きてほしくない」って出来事が、チャンスに変身する......!
●両足をなくして、「私はこれ」って選べるようになった。
無数にあった選択肢がほどよくしぼられて、それでもまだまだたくさん選択肢はあって、
快適で、ちょうどいい。
好きなように選んで、好きなように楽しんで、だからとてもハッピーだ。
●「理想どおりじゃないから自分が嫌い」で終わるのはもったいない。
理想に近づく努力をしつつ、「まあいいやん」とマイペースで明るくいく。
不慮の事故によって選択肢を「奪われた」のではなく、「ほどよくしぼられた」と言う葦原さんのことばにハッとさせられる。どんなことがあっても前を向いて生きていく、勇気をもらえる一冊。
本書の目次は以下の通り。
はじめに 両足のないモデルがランウェイに。
第1章 足のないモデル誕生「他にいないなら、私がなる」
01:たった一つの出来事で「冷たい人」と決めつけたら、もったいないという話
02:「大道具さん」への夢はめぐりめぐって今につながるって話
03:コロナで仕事がなくなり、SNSでバズって、今に至るって話
第2章 「ポジティブ」とかじゃない。せっかく生きてるんだから、全部とことん楽しみたい!
04:足がないことより、スマホがないことに絶望した話
05:「これのどこがかわいそうに見えるのかな?」が素直な気持ちという話
06:退院してすぐレンタル車椅子でディズニーに行った話
第3章 私はまた私に生まれたい。葦原海はこうしてできた。
07:「LINEの連絡先と断絶?」で、一番の親友と巡り会えたみたいな話
08:友だちとは愚痴じゃなく、「未来の話」でつながりたいって話
09:足を姫にあげて、「うちの餃子」がいちばんだと気がついた話
第4章 世界がバリアフリーじゃなくても、私は私の役目を生きている。
10:歌舞伎町でナンパされて、バリアフリーじゃない自分に気づいた話
11:初めての海外旅行で「ライブで生きる楽しみ」を味わい尽くした話
おわりに 世界は「できること」であふれてる。
■葦原 海さんプロフィール
あしはら・みゅう/モデル・SNS総フォロワー数70万人のインフルエンサー・観光アドバイザー。 1997年生まれ。2021年、東京パラリンピック閉会式にパフォーマーとして出演。2022年にはミラノコレクション、2023年にはパリコレクションのランウェイを車椅子で歩くほか、歌手MISIAのアリーナツアーではバックダンサーとして出演するなど、その活動に世界が注目している。
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