オフィスや自宅で長時間のデスクワークが習慣になっている人は多いだろう。実は、イスに座っている間に、お尻の筋肉がどんどん老化しているのを知っているだろうか。
『カラダがみるみる整う！ お尻年齢リセット術』（日東書院本社）は、ヒップアップアーティストの松尾タカシさんが考案した、お尻が目覚めるエクササイズを豊富な図解付きでわかりやすく解説した1冊。
松尾さんは、お尻まわりの筋肉を鍛えることで身のこなしを美しく変えていくという独自メソッド「Progress Body」を開発。自身を「ヒップアップアーティスト」と称し、同メソッドの普及に努めている。これまでにお尻を改善してきた人たちは3万人を超える、お尻の専門トレーナーだ。
本書は、そんな松尾さんが考案したエクササイズ「ベビーステップ7」に取り組むことでお尻年齢をリセットするための方法を解説している。長時間のデスクワークや加齢などが原因でお尻のたるみが気になる人にこそ、ぜひ試してみてほしい。
著者の松尾さんは、お尻の筋肉を「埋蔵"筋"」と表現する。これは、いわゆる「人生100年時代」を生きていく上で健康なカラダを手に入れるためには、まだ埋まっているお尻の筋肉を掘り起こす必要があるという意味が込められている。
「『お尻』は健康や見た目の美しさに直結するため、カラダのどの部位よりも大事にしなければならないパーツです。しかし、カラダのどの部位よりも『真っ先に衰えていく』という残念な特徴があります」
人はお尻から老けていく。逆に言えば、お尻をケアすればカラダが若返るという。お尻ケアを始めるのに年齢は関係ない。
本書で解説されているエクササイズ「ベビーステップ7」は、ハードな筋トレでもなく持久力が必要な運動でもないため、40代、50代でも問題なく取り組めるだろう。
お尻年齢をベビーステップ7でリセットすると、主に次のようなメリットがある。
メリット1：見た目年齢の若返り
......脚長効果、バストアップ、力強さを感じる見た目に
メリット2：カラダに起こる違和感を解決
......疲労軽減、パフォーマンス力のアップ、代謝アップ
メリット3：カラダに起こる痛みを改善に導く
......腰痛の予防と改善、変形性股関節症の予防と改善、変形性膝関節症の予防と改善
長く歩くことがつらくなったり、疲労が抜けづらくなったりと、カラダへの違和感を覚え始めている人は多いかもしれない。松尾さんいわく、50代になると体力の低下を実感しカラダのあちこちに痛みを感じる人も増えてくるとのこと。お尻を鍛え、お尻年齢をリセットすれば、このようなカラダの違和感も解決できるだろう。
次回は、「ベビーステップ7」の手順を具体的にご紹介する。
■松尾タカシさんプロフィール
まつお・たかし／1968年、佐賀県生まれ。長年のフィットネストレーナーとしての経験から、機能解剖学上でも大変重要な意味を持つ「お尻」に着目。お尻の筋肉を鍛えることで、身体機能を活性化しながら姿勢を正し、身のこなしを美しく変えていく独自のメソッド"Progress Body"を開発した。「ヒップアップアーティスト」としてその普及に努める。プライベートおよびグループレッスン、企業向けレッスンを行うほか、オリジナルの健康グッズの開発も手掛ける。 ACSM EP-C（アメリカスポーツ医学会認定 運動生理学者）、NSCA CSCS（ナショナルストレングス&コンディショニング協会認定 ストレングス&コンディショニングスペシャリスト）、JCCA MT（日本コアコンディショニング協会認定 マスタートレーナー）。
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