ドラマ化され社会現象になるまでのヒットをしたマンガ『逃げるは恥だが役に立つ』の作者、海野つなみさんの新シリーズが待望のコミックスになった。「Kiss」(講談社)で大好評連載中の『クロエマ』だ。本作も、海野さんの観察眼が光る作品となっている。
同棲していた彼氏がほかの女とデキ婚することになり、勤めていた会社は倒産。唯一の家族だった母も早逝し、恋も家も職も失った江間 宵(えま しょう)。あてもなくさまよっているうちに出会ったのは、ひとりで豪邸に住む謎の女・黒江神名(くろえ かな)だ。対照的な2人の共同生活が始まると、クロエが始めた占いの店の客が事件を起こす。解決したりしなかったりする謎。どんなときも最高のパフェで締めくくる。
作品始動を記念して、作者の海野さんと、コラムニストのジェーン・スーさんとの対談が「VoCE」のウェブ版で公開されている。
ジェーン・スーさんが、『クロエマ』を評して「平熱シスターフッド。エモに走らない」と言うと、海野さんは「ああ、それ、本当に思う」とうなずき、「仲が悪かったり、ちょっと距離を置いてたり、相手をくさしたりする関係でも、それでもなんとなく一緒にやっていけるぐらいの方がシスターフッドは長続きできるんじゃないかなと思うし、そういう気持ちで『クロエマ』を描いていますね」と語った。
「逃げ恥」にハマった方はぜひこちらも読んでみよう。立場も価値観も対照的な2人の物語から目が離せない。
■海野つなみさんプロフィール
うみの・つなみ/兵庫県出身。1989年、『お月様にお願い』でデビュー。代表作は『Kissの事情』、『デイジー・ラック』、『回転銀河』、『逃げるは恥だが役に立つ』など。2015年、『逃げるは恥だが役に立つ』で第39回講談社漫画賞(少女部門)を受賞。同作は、2020年に全11巻で完結した。2016年にはドラマ化されて大ヒット、2021年にはスペシャル・ドラマ『逃げるは恥だが役に立つガンバレ人類!新春スペシャル!!』も放映された。
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