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「いつ死んでもいい」伝説のレディース総長が語る壮絶な半生

「いつ死んでもいい」本気で思ってた…

 30年以上前の雑誌『ティーンズロード』でカリスマ的存在だったレディース暴走族の元総長・かおりさんが、実話ナックルズのYouTubeチャンネル「ナックルズTV」に出演し、話題となっている。

 かおりさんはなぜレディースになったのか、当時の少女たちはどんな時代を作っていたのか。壮絶な半生をつづったかおりさんの著書『「いつ死んでもいい」本気(マジ)で思ってた...』(大洋図書)が2023年7月13日に発売された。


 台湾で生まれ、物心つく頃には母が日本へ出稼ぎに行っていたため、親と暮らした記憶がないというかおりさん。母を追って日本へ渡るも、小学校では「台湾人」といじめられる。しかし、当時から反骨精神は人一倍で、上履きを隠された時には仕返しにクラス全員の靴を校庭に放り投げたという。

 中学生になると『ビー・バップ・ハイスクール』(講談社)に憧れ、地元の一番を目指して喧嘩に明け暮れた。「いつ死んでもいい」と思いながら居場所を探し続け、たどり着いたのがレディースの仲間たちだった。


 かおりさんは『ティーンズロード』の取材をきっかけに一躍有名になり、レディース引退時には「特攻服を30万円で売ってほしい」という声がかかるほどに。さらに全国のレディース総長5人で「鬼風刃(きふうじん)」として芸能界デビュー。「ユーミンとマブダチ」になるなど輝かしい日々を送っていたものの、所属事務所の倒産、妊娠発覚が重なり挫折。それからも夫の暴力と離婚、息子の非行など、波乱万丈の半生を送ってきた。

 令和のかおりさんが振り返るレディース時代、そして今感じている幸せとは。

【目次】
第一章 寂しさと居場所
第二章 自分なんていないほうが...
第三章 女族。そして仲間との出逢い
第四章 大人への選択
第五章 子供がいるから私がいる
第六章 幸せを手に入れるための壁

■かおりさんプロフィール
1974年3月3日、台湾の台北市で生まれる。早くに両親が離婚。すぐに母親は出稼ぎで日本に渡ったため親と暮らした記憶がほとんどない。母と暮らすことを夢見て日本に行くが、仕事の都合で母との生活は叶わず、寂しさから非行の道に走る。16歳の頃、レディース暴走族「貴族院女族」を結成。ティーンズロードとの出会いで雑誌に載り、女族は栃木周辺で名を馳せる。18才でレディースを卒業後、CDデビューの話があり、「鬼風刃」を結成。残念ながら2年で解散。芸能界に未練を残しながらも水商売に戻り、そこで知り合った客と結婚。2人の子供を授かるが、夫の激しいDVにより離婚。女手ひとつで2人の子供を育てる。長男の非行など様々な体験を経て、現在長男は結婚、次男は大学生となる。2022年には長男の子供が生まれ、現在は人生最高の日々を過ごしている。


※画像提供:大洋図書


    
 
  • 書名 「いつ死んでもいい」本気で思ってた…
  • 監修・編集・著者名かおり 著
  • 出版社名大洋図書
  • 出版年月日2023年7月13日
  • 定価1,430円(税込)
  • 判型・ページ数四六判・176ページ
  • ISBN9784813022947

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