作家で映画監督としても知られる寺西一浩さんの新作ミステリー小説が発売された。2024年1月放送のBSフジ連続テレビドラマ化も決定している。
2023年8月7日『~if~誰がために鐘は鳴る』(HP出版)が発売された。
本作は、推理好きの捜査一課敏腕刑事が主人公のミステリー作品。「if=もしも」が口ぐせの剣木善治(つるぎぜんじ)が、お得意の推理で難事件を24時間で解決していく。
<あらすじ>
元同期の結婚式の時間を間違えた警視庁捜査一課刑事の剣木善治とお目付け役の鶴本沙羅は、新婦のドレスが切り裂かれた現場に遭遇する。謎解き好きの剣木は、沙羅の目が光る中でも犯人探しを止められない。そんな中、会場に叫び声が響き渡る。駆けつけた二人が目にしたのは、ナイフで胸を刺され事切れた新郎の父の姿だった!新郎新婦とその家族が抱える「秘密」。そして事件の真相とは?!関係者たちの想いと「優しさ」が交錯した混乱と波乱が、剣木と沙羅の前に立ちはだかる!
寺西さんはインタビューで、「ネット社会におけるデジタルタトゥーの恐ろしさを、小説を通じて読者に知って欲しかった」と語る。
「AV出演被害防止・救済法」が施行されて1年が経過し、性被害の問題も多く取り上げられることになった。小説を執筆するうえで、実際に被害に遭った若者を取材したという。作品の中にも彼らの思いがあらわれている。
さらに、「この小説(「~if~誰がために鐘は鳴る」)の登場人物の中にも、過去に生活費や学費を稼ぐため、また強引に出演を迫られ断れずAVに出演してしまいデジタルタトゥーとして刻まれ、結婚や恋愛の障害となったケースを描いています。また、それが犯罪にまで発展してしまい、一人の女性の人生を狂わせてしまう。それに、刑事がどのように接し問題を解決していくか、と言う視点で読んでいただけると嬉しいです」とも語る。
人に言えず苦しんでいる方にこそ手に取ってほしい。そして、そのような問題で悩んでいる方がいることを知るキッカケになる作品だ。
■寺西一浩さんプロフィール
てらにし・かずひろ/慶應義塾大学法学部卒。(社)日本推理作家協会会員。
著書「ありがとう眞紀子さん」「新宿ミッドナイトベイビー」「女優」など多数。監督として映画「女優」でデビューし上海国際映画祭招待作品に選出され、「東京ボーイズコレクション」ではモナコ国際映画祭最優秀グランプリを受賞。連続ドラマ「彼が僕に恋した理由シリーズ」「人生いろいろ」「アイドルだった俺が、配達員になった。」で脚本、演出、プロデューサーを務めた。
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