公益社団法人全国有料老人ホーム協会が、毎年「敬老の日」に向け公募している「シルバー川柳」の今年の入選作品が5日、発表された。
入選作を含めた傑作川柳を1冊にまとめた『シルバー川柳13』(ポプラ社)も、今年の敬老の日である9月18日に発売される。
本書には、2023年の応募から選ばれた入選作20句と、前年の応募作よりセレクトされた68句、計88句を収録。また、今年から新設された「有老協賞」の作品も掲載されている。「有老協賞」は、入選作同様、老いを元気に楽しめる内容で、かつ有料老人ホームの生活をテーマとした作品の中から選ばれる。
今回の第23回シルバー川柳の公募には1万1083句の川柳が寄せられた。内訳は男性64・6%、女性34・9%で、昨年より男性の比率が高くなっている。応募者の平均年齢は66歳、最高年齢は女性108歳、男性102歳となっている。最年少は男女ともに11歳だった。
題材別の集計では、世の中が日常を取り戻しつつあることを受けて、「日常生活」「病気、老化、知力の衰え」といったテーマが上位にランクイン。「5時起床 7時散歩で 9時昼寝」(男性、66歳)、「痛いのは こことあそこと あら全部」(女性、59歳)など、「高齢者あるある」な川柳が入選している。
また、「宿題を 孫に頼まれ 闇バイト」(男性、56歳)、「同窓会 アルバム持参で 顔認証」(男性、70歳)、「古稀過ぎて トイレの回数 異次元へ」(男性、7歳)など、日常の風景に新しいキーワードを巧みに詠み込んだ作品も目立った。
ほか、藤井聡太さんの活躍が注目される将棋に目を向けた「棋士よりも 菓子が気になる 名人戦」(男性、16歳)や、WBC優勝で盛り上がった野球界のヒーローたちを取り上げた「翔平か 朗希にしよう 孫の名は」(女性、50歳)など、明るい話題も多かった。
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