古くから日本人に愛されてきた月。
その美しい姿を、写真に残してみませんか？
2023年10月14日、月の美しい撮り方を紹介する書籍『魅せる月風景の撮り方』（誠文堂新光社）が発売される。
著者は、雑誌『月刊 天文ガイド』で人気連載「月のある絶景」を担当する天体写真家・榎本司さん。美しい月風景や月が起こす天文現象をとらえた写真のプロが、撮影法をやさしく指南する内容となっている。
たとえば、美しい「月と桜」の写真は、天体望遠鏡とカメラを接続して撮影する。画角が狭い望遠鏡のレンズに月と桜を同時に映すには、遠く離れていて、かつ見晴らしのいい撮影場所が必要とされる。そのため、月の出入りする方位と経路などを調べた上で、桜から約1キロ離れた場所を事前にセッティングしておく必要がある。
また、この撮影方法では、写真全体に焦点を合わせる「パンフォーカス」にすることができないため、月と桜にそれぞれ焦点を合わせた二つの写真を合成する「フォーカススタッキング」という方法で、擬似的に「パンフォーカス」の状態を実現しているという。
このほか本文では、シャッターチャンスとなる現象やテクニック、機材、画像処理などを豊富な作例と共に紹介。月を撮影する際に必要な知識を詳しく学ぶことができる。
■榎本司さんプロフィール
えのもと・つかさ／天体写真家。星空のある風景、天体望遠鏡を使った天体のクローズアップ撮影、タイムラプス動画などの天体写真撮影に取り組み、皆既日食やオーロラ、美しい星空絶景を求めて海外遠征も精力的に行う。『月刊 天文ガイド』で記事執筆のほか，フォトエッセイ『月のある絶景』を連載中。おもな著書に『星ごよみ365日』（共著）、写真集『月（SKYSCAPE PHOTOBOOK）』、『星を楽しむシリーズ』全5巻（ともに誠文堂新光社）などがある。
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