2023年10月18日、金融教育家・田内学さんの最新刊『きみのお金は誰のため』(東洋経済新報社)が発売された。
田内さんは、東京大学を卒業後、ゴールドマン・サックス証券で16年間金利トレーダーとして働いた経歴の持ち主。当時の経験から見えてきた「お金の真実と社会のしくみ」を伝えたいという熱意から、現在は同社を退職して、金融教育家として活動している。
本書は、金融のプロである田内さんによる小説仕立てのマネー論。「いかにお金を増やすか」という資産運用の話ではなく、「お金の本質・経済のしくみ・働くことの意味」について、予備知識なしで、楽しみながら平易に学べる内容となっている。Amazonでベストセラーランキング1位(和書総合、10/8・10/9)を獲得するなど発売前から注目を集め、すでに重版も決定している。
本書刊行に寄せて、田内さんは次のようにコメントしている。「僕が若い頃知っておきたかった、お金という道具の使い方を伝えたくてお金の教育を始め、この小説を書きました。これから社会に出ていく子どもたちにも、親世代にも読んで欲しいです」。お金に興味のあるすべての人にオススメの1冊だ。
【あらすじ】
主人公・佐久間優斗は中学2年生。両親は地元で小さなトンカツ屋を営んでおり、裕福な家庭ではない。将来の夢は見つかっていないが、たくさんお金を稼いで、みんなから評価される仕事をしたいと考えている。大学進学を控えた、歳の離れた兄がいる。
ある大雨の日、優斗は、ひょんなことで知り合った投資銀行勤務の七海とともに、謎めいた屋敷へと入っていく。そこにはボスと呼ばれる大富豪が住んでおり、「この建物の本当の価値がわかる人に屋敷をわたす」と告げられる。その日からボスによる「お金の正体」と「社会のしくみ」についての講義が始まる。
【目次】
プロローグ 社会も愛も知らない子どもたち
第1章 お金の謎1:お金自体には価値がない
第2章 お金の謎2:お金で解決できる問題はない
第3章 お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない
第4章 格差の謎:退治する悪党は存在しない
第5章 社会の謎:未来には贈与しかできない
最終章 最後の謎:僕たちはひとりじゃない
エピローグ 6年後に届いた愛
■田内学さんプロフィール
たうち・まなぶ/金融教育家。1978年生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日本銀行による金利指標改革にも携わる。2019年に退職してからは、佐渡島庸平氏のもとで修行し、執筆活動を始める。著書に『お金のむこうに人がいる』(ダイヤモンド社)、高校の社会科教科書『公共』(共著、教育図書)、『10才から知っておきたい 新しいお金のはなし』(監修、ナツメ社)などがある。『ドラゴン桜2』(講談社)、『インベスターZ 番外編「人生を変える!令和の投資教育」』(コルク)でも監修協力。お金の向こう研究所代表。社会的金融教育家として、学生・社会人向けにお金についての講演なども行う。
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