10月23日発売の「AERA(アエラ)2023年10月30日号」(朝日新聞出版)の特集は「性犯罪を許さない」。特集では、「本誌はなぜ沈黙してしまったのか」と題して、故ジャニー喜多川氏の性加害を巡って『AERA』が沈黙していたのはなぜか、何が問題だったのかを、編集長である木村恵子さんが自ら検証する記事も掲載されている。
東京高裁判決で喜多川氏の性加害が認定された2003年、『AERA』は誌面でこの問題を取り上げなかった。実はこのとき、『AERA』は、97年に行われた喜多川氏の独占インタビューをきっかけにジャニーズ事務所との関係が悪化し、記者会見の場にすら入れなくなっていたのだそう。つまり、「忖度」の必要はなかったが、問題そのものを「特殊な芸能界のこと」として過小評価していたために、取り上げることがなかったという。
逆に、喜多川氏が亡くなった2019年の『AERA』は、1年に10回以上もジャニーズタレントが表紙を飾るなど、ジャニーズへの依存度が高まっていた。そのため、当時の編集長は「性加害に触れておくべきではないか」と思いつつも、「普段表紙などでお世話になっている」という意識があり、性加害問題には「あえて触れなかった」という。
記事ではこのほか、現編集長のもとでの報道についても検証、過去の報道姿勢についての反省も掲載されている。特集では、「性暴力を容認する空気」を変える方法や、被害者の二次被害を防ぎ心のケアをするために大事なことについて、専門家に話を聞いている。さらに、子どもと接する職業に就く人の性犯罪歴を確認するための制度「日本版DBS」についても詳報している。
「冬のソナタ」放送から20年を記念した特集「韓流ブームのすべて」では、"韓流"の歴史を、当時の興奮を彷彿とさせるビジュアル盛りだくさんの大型年表チャートで振り返る。韓国スターの歴代表紙から、「ヨン様に初恋の彼を重ねた」という80代女性の熱いコメントまで、熱い情報が満載。韓流ドラマやK-POPファンにはたまらない企画となっている。
表紙には、怪獣「ゴジラ」が登場。最新映画「ゴジラ-1.0」で監督を務めた山崎貴さんに、「ゴジラに込める思い」を聞いている。松下洸平さんがホストを務める対談連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、お笑いトリオ「東京03」の3人を新たなゲストに迎え、意気投合した4人のトークが展開されている。
今号では、以下の記事も掲載。
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