将来のお金が心配だけれど、投資に手を出すのは不安を感じる。「何かしなきゃ」と思うものの、二の足を踏んでいる「お金超ビギナー」の人に向けた1冊が登場した。
2023年10月19日『マンガでわかる お金に人生を振り回されたくないから超ビギナーが今すぐやること教えてください』（主婦の友社）が発売された。図解や最新データで、現状を見直して、貯蓄や投資を始めるべき理由がわかる。
主人公は、26歳のミサキさんと友人2人の仲良し3人組。彼女たちの10年間の成長を追いかけながら、お金との向き合い方を学んでいく。登場人物の境遇と似ているという人もいるのでは？
まずはチェックシートで、自分はお金が貯まる体質かどうかを知るところから始めよう。「財布に今いくら入っているかわからない」「ビニール傘が1人あたり3本以上ある」「片づけようと思うと収納グッズを買ってしまう」など、思い当たることが多い人は要注意だ。
一人暮らしなら、まずは手取りの15～20％を貯蓄目標にしてみてはいかがだろうか。手取り20万円なら3～4万円は貯蓄可能な額ということになる。
子どもがいない夫婦なら、手取りの20～30％、子どもが小学生以下なら15～20％、妻が専業主婦で子どもがいる場合は10～15％が目安だ。
貯蓄は「先取り」が基本。給料が振り込まれた時点で一定額を貯蓄し、残りの金額で生活をするのが「貯蓄のセオリー」だという。
「貯蓄から投資へ」をスローガンに国が資産運用を奨励している背景もあり、NISAを利用する人は年々増えている。現状を分析して貯金の計画が立ったら、NISAやiDeCoに挑戦してみるのも一つの手段だ。
本書ではさらに、「給料が上がらないからお金が貯まらない」「1人暮らしの月の貯蓄の目安は？」「年金って、もらえるの？」「老後の資金って2000万円も必要なの？」「女性でも家を買える？」「投資ってやるべき？」などお金ビギナーが気になるQ&Aも掲載されている。
漠然とした不安の正体を見極めれば、今からできることが見つかるはず。まずは現状把握から始めよう。
■黒田尚子さんプロフィール
くろだ・なおこ／CFP(R)認定者、1級FP技能士。一般社団法人患者家計サポート協会顧問、消費生活専門相談員資格、CNJ認定乳がん体験者コーディネーター、城西国際大学・非常勤講師。がんなど病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力している。FPとして首都圏の大学などで若者への金融リテラシー教育も行う。趣味は、全国の美術館・博物館めぐりと、筋トレ。千葉県在住で夫と大学生の娘の3人暮らし。著書に『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動』（日経経済出版社）、『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』（主婦の友社・監修）など多数。
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