腸活も下剤も効かない......そんなあなたの便秘は、腸ではなく「出口」のトラブルかも。
2023年11月21日発売の、肛門科医・佐々木みのりさんによる『便秘の8割はおしりで事件が起きている!』(日東書院本社)では、多くの人が悩まされている可能性が高い「出口の便秘」の仕組みと対処法を解説している。
便秘には、大きく分けて「おなか(大腸)の便秘」と「出口(直腸・肛門)の便秘」の2タイプがある。どちらのタイプかで、原因も対処法も全く違うという。腸活や下剤は「おなかの便秘」には効くが、「出口の便秘」には効かない。むしろ、すでに出口にたまっている便に新しい便を積み重ねてしまい、症状が悪化するおそれがある。
以下のような人は「出口の便秘」の可能性が高い。
・腸活しているのに便秘
・排泄後におしりを拭くと紙に便がつく
・温水洗浄便座がないとつらい
・1日何度も排泄する
・ニオイおならがよく出る
・出始めの便が硬い
・下着に便がつく
・実は痔で悩んでいる
毎日便が出ていて便秘ではないと思っている人も要注意。1日に何度も排便するようなら、出したつもりでも出口に便が残っている「便秘」かもしれない。便意を感じていない時の腸は、便を出し切って空っぽになっているのが正常だ。
「出口の便秘」になってしまう原因の一つは、便意を我慢すること。仕事や学校で日常的にトイレを我慢しなければならない人は、誰でも「出口の便秘予備軍」だという。
「出口の便秘」を解消する近道は、食生活の改善だ。本書では効果的な食事のポイントや、便秘を予防・改善する正しい排泄のし方を解説している。
【目次より】
便秘には2つのタイプがある
それ、出口の便秘ですよ!
これも、出口の便秘ですよ!
はじめに
第1章
あなたの便はおしりに秘められている!
・「おなか」と「出口」は別!
・本来あるべき排便とは
・出口で起きている事件の真相
・毎日出る≠全部出ている
・コロコロ便が出る!はほぼ便秘
・理想はスルリと出る便 など
第2章
おしりのトラブルを予防するのも治すのもあなた自身
・下剤に依存するのは危険
・下剤で腸が真っ黒に!?
・ハーブティー、やせるお茶に注意
・便秘の代表薬・酸化マグネシウム
・下剤の多用で起こる肛門狭窄
・あるべき感覚を取り戻そう など
第3章
おしりと心はつながっている
・便通には副交感神経が大切
・呼吸でおなかも心もスッキリ
・通じる呼吸のやり方
・がんばりすぎ、無理しすぎ
・おしりの「空っぽ感」チェックシート
・便通が治るといいことがたくさん起こる
おわりに
■佐々木みのりさんプロフィール
1912年創立、110年以上の歴史を持つ大阪肛門科診療所の副院長。数少ない女性の肛門科専門医・指導医。肛門科女医の草分け的存在。1994年大阪医科大学を卒業後、大阪大学皮膚科学教室に入局。その後、4年間、大阪大学附属病院、大手前病院、東京女子医大病院などで皮膚科医として勤務した後、1998年に肛門科医に転身。同年7月には日本初となる「女医による肛門科女性外来」を開設。「痔=手術」という肛門医療業界において、痔の原因となった「肛門の便秘」を直すことによって「切らない痔治療」を実現。自由診療にもかかわらず北海道・沖縄・東京など日本全国や海外からも患者さんが訪れている。また、元皮膚科医という経歴を持つ異色の肛門科医として、同業の医師を対象に多数の講演を行っている。『痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい』(2020年あさ出版)は3万部超えのベストセラーに。「2時ドキッ!」「ワイドABCDE~す」「おはよう朝日です」「おはようパーソナリティ道上洋三です」「痛快!明石家電視台」「世界一受けたい授業」などのテレビほか、多数のメディア出演あり。
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