19歳で食堂の仕事を始め、21歳で結婚後も料理の仕事を続けてきた茶々さん。しかし、2020年1月、67歳の時に夫に先立たれてしまう。
初めてのひとり暮らしで始めたのは料理ブログ。寂しさを紛らわすために始めたブログだが、見てくれる人が増えるにつれて「ちゃんと作ろう」「写真をきれいに撮ろう」という気力が満ちてきたという。そんな茶々さんの料理エッセイが、1冊の本として刊行された。
2023年3月29日『70歳 自分にお弁当を作る満ち足りた生活』(KADOKAWA)が発売された。
ひとり暮らしになってから始めた散歩では、仲間からよくおすそ分けの食材をもらうため、おいしく生かす料理を工夫する。体操教室では、おやつ係として手作りおやつを持参する。そんなふうに、料理を通して人と繋がり、ひとり暮らしのペースをつかんできた茶々さん。誰かのレシピをそのまま作ることはせず、「これでよし」という仕上がりになるまで調整を繰り返す。味以外にも香りや間食など、五感をフル活用することが大切だという。
本書には、離れて暮らす娘家族との間をつなぐおせちやケーキ、夫や母が好きだった料理、"推し"に評価されたレシピなど、料理をテーマにしたエッセイが収録されている。自分で作ってみたい方向けに、お弁当、得意料理、おやつのレシピも収録されている。
いくつか紹介していこう。
コロンとした見かけが可愛らしい「キャベツシューマイ」は冷凍もできて便利だ。
試作を重ねたこだわりの「台湾カステラ」は、きめが細かくふわふわの仕上がりに。
年齢を重ねても日々新しい発見が尽きない茶々さんの暮らしは、私たちの目標にもなりそうだ。おなかが空きそうな料理の写真とエピソードを楽しみながら、前向きに生きていく勇気をくれる一冊。
■茶々さんプロフィール
ちゃちゃ/昭和27年(1952年)生まれ。19歳で食堂を開店。約30年にわたって料理人として店に立つ。娘2人は結婚して家を離れ、令和2年(2020年)1月に夫が旅立ち、以来初めてのひとり暮らしに。夫の死後ブログを書き始め、自分のために作る昼のお弁当や夕食を毎日紹介し、人気を集めている。
ブログ「67歳 初めての一人暮らし けなげに暮らそ」
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