虐待やストーカー行為で苦しめてくる親と縁を切りたい。どう動くのが正解?
相談先や新居の探し方、頼るべき法律、絶縁してからの生活で気をつけることまで、毒親からの正しい逃げ方を教えてくれる本『毒親絶縁の手引き DV・虐待・ストーカーから逃れて生きるための制度と法律』(発行:RUBY DRAGON BOOKS、発売:瀬谷出版)が、2023年10月3日に発売された。
「どうやって逃げればよいのか」「どの法律が身を守ってくれるか」「注意すべき抜け穴やヒューマンエラーはどこか」がわかる、チェックリストがわりの一冊。分籍、医療費通知情報の閲覧制限、マイナンバーカード設定変更など、当事者に必要な情報を網羅している。主に親との関係で苦しむ読者向けだが、パートナーからのDV・モラハラ、ストーカー被害などから逃げたい人にも役に立つ内容となっている。
知識がないまま引っ越しても、戸籍の附票からすぐに住所を特定されてしまうケースが多いという。完全に縁を切るためには、DV等支援措置を利用し、戸籍の附票などの個人情報の閲覧範囲に制限をかけるなど、正しい手順を踏む必要がある。具体的な行動を起こす前に読んでおきたい一冊だ。
本書はクラウドファンディングで162%の支援を達成し、全国の子どもシェルター、母子支援施設、子ども食堂などに順次配布されている。また発行元の紅龍堂書店ホームページでは、経済的に困窮している25歳以下の読者向けに、申請すると本文データをダウンロードできるサービスを実施している。
【目次】
はじめに
第一章 「毒親」とは
第二章 子どもが親を養う義務は、法的には存在しない
第三章 加害親と離れる準備(前編)
第四章 加害親と離れる準備(後編)
第五章 加害親と絶縁して独り立ちする
第六章 新生活で気をつけること
おわりに
特別寄稿 テミス法律事務所代表 柴田収
特別付録 毒親絶縁チェックリスト 時系列まとめ
主要参考文献一覧
〈著者プロフィール〉
■監修:柴田収さん
しばた・しゅう/弁護士。岡山大学大学院法務研究科修了。2012年にテミス法律事務所を設立し、離婚問題、特にDV・モラハラ事案を積極的に取り扱う。暴力に苦しむ人の多さを痛感し、依頼を検討している方ならば初回相談料無料・時間無制限で全国から法律相談を受ける。2022年からはTwitter(現SNS「X」)でも毎週末、DV・モラハラの無料相談スペースを開催している。
■著・編集:紅龍堂書店
くりゅうどうしょてん/「幻想書店」をコンセプトに2020年から運営している小さな出版レーベル・書店。実店舗は所在地非公開。警察の保護を受ける虐待被害当事者が在籍したことから本書を制作。日頃は物語制作に力を入れており、公式サイトでは刊行物の「子ども割」を行う。困窮家庭には電子版を無料頒布している。
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