2023年10月16日、元ニューヨーク・タイムズ記者のダイアン・カードウェルさんによるノンフィクション『海に呼ばれて ロッカウェイで"わたし"を生きる』(辰巳出版)が発売される。
本書は、2020年7月にアメリカで刊行された『ROCKAWAY SURFING HEADLONG INTO A NEW LIFE』の邦訳版。原書はケリー・ワシントンさん主演でNetflix映画化が決定している。
ロッカウェイとは、アメリカ・ニューヨーク市の南端にある半島のこと。ニューヨーク市内唯一のサーフスポットで、半島全体がロッカウェイ、またはロッカウェイ・ビーチと呼ばれている。マンハッタンからは車で1時間ほど。湾をはさんだ先にはジョン・F・ケネディ国際空港があり、ビーチでは離着陸する飛行機の轟音が聞こえる。
40代半ばにして離婚し、ひとりで人生を再出発させることになったダイアンさんは、ロッカウェイを人生の再スタートに選んだ。慣れ親しんだ生活を手放し、「これならわたしにもできるかも」とビーチの仲間に加わり、少しずつ前向きに暮らせるように。
ところが、心の傷も癒えたころ、ロッカウェイにハリケーンが......。そんななか彼女が選択したのは、前を向き、今いる場所で生きていくことだった。
若い頃とはちょっと違う、自分探しの旅の物語を描いたノンフィクション。喪失や再生のなかで過去と向き合い、人とのつながりの大切さに気づくその過程に、共感必至の1冊だ。
【目次】
プロローグ もう戻れないかも
第一部 海辺にて
1 導かれるままに
2 もっと乗りたい
3 やみくもだった日々
4 はじめてのターン
第二部 一歩ずつ前へ
5 いつかあそこに
6 波を待ちながら
7 錨をおろす
8 嵐の夜に
第三部 仲間とともに
10 砂と瓦礫の町で
11 海へ
12 波に乗る
エピローグ "わたし"の居場所
■ダイアン・カードウェルさんプロフィール
ジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ紙の元記者で、9.11同時多発テロで亡くなった人々についての特集記事『Portraits of Grief』の初代ライターのひとり。ニューヨークのロッカウェイ・ビーチに住み、ガーデニングとサーフィンを楽しむ日々を送っている。
■満園真木さんプロフィール
みつぞの・まき/翻訳家。青山学院大学卒業。主な訳書に『アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』、『死体は噓をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』(ともに東京創元社)、『生きるための選択 少女は13 歳のとき、脱北することを決意して川を渡った』(辰巳出版)などがある。
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