擦り寄って来たと思ったら、急にネコパンチをされたのはなぜ?
犬のようにシッポを振るのは嬉しいからというわけではない!?
一緒に暮らしているネコの気持ち。わかっているつもりになっていても、実はそうではないかもしれない。
ネコのしぐさにどんな気持ちが隠れているのか。ネコ好きによる、ネコ好きのための1冊が『マンガでわかる ネコの気持ちがおもしろいほどわかる本』 (にゃんとまた旅/ねこまきマンガ、ネコと暮らしを楽しむ会著、扶桑社刊)だ。
本書で紹介されているのは64つのネコのしぐさ。そこからわかる本当の気持ちを、ここではいくつかあげていきたい。
ネコパンチはいきなりされると意外と痛い。けれど、そこで叱ってはいけない。これはネコからの大事なサインだからだ。
パンチをくり出すのは、子ネコ感情からくる、きょうだいへの「遊ぼうよ」のサイン。ネコは、生まれてしばらくの間、きょうだいネコと噛んだり噛まれたりの遊びをしながら、社会性を身につけていく。
ただし、飼い猫のほとんどが早い時期に母親やきょうだいから離れて、飼い主の元へ送られていく。そのため、子ネコの気分が抜けないネコも多い。飼い主に対して、世話をしてくれる母ネコであり、遊び相手となるきょうだいネコでもあるといった感情を抱くのだ。とくに、1匹だけで飼育されているネコにその傾向は強いという。
ネコの瞳は、形をさまざまに変える。たとえば、怒りを覚えると瞳が大きくなる。また、恐怖心に襲われているときも瞳が大きくなる。逆に、心が落ち着いているときは、瞳を細くする。その際、信頼感を覚えている相手が近くにいれば、目を半開きにする。
また、瞳の変化には光の調節という物理的な働きもある。太陽の光量が多い昼間は、瞳を補足して入ってくる光の量を少なくする。夜間は大きく丸くして、できるだけ光を取り入れようとする。
イヌの場合、シッポを振るのは、たいてい親愛の情を表す行動と言われている。しかし、ネコはイライラしたり、怒ったりしたときにシッポは左右に揺れ、その揺れ方が激しいほどイライラや怒り度合いは強くなる。
ネコは基本的に飼い主に撫でられるのが好き。けれど、いつまでもしつこく撫でていると、飽きてきて不機嫌になる。ネコが我慢できないほど不快感が高まると、シッポは根本のほうから大きく振られる。
ただし、きちんと四肢を揃えて座り、垂らしたシッポの先だけ小さく揺らしている場合は、何か考えごとをしているときなのだそう。ネコの気分を知りたいときは、シッポの振り方を見て、機嫌を確かめてみてはどうだろう。
ついつい可愛いネコと目が合うと、そのまま見つめ合っていたくなってしまうもの。けれど、実はそれはネコにケンカを売っている行為。日常のネコの行動で、ネコ同士の力関係を決める手段が見つめ合いだからだ。
ただし、ちょっとだけ目を合わせるアイコンタクトは、飼い主との仲を再確認するという意味でもオッケー。アイコンタクトは一瞬だけで、飼い主が目をそらしてあげるのが、ネコとの上手な付き合い方のコツなのだ。
ネコとの日常の中で、なんでこんな行動をするんだろう?と思うことは多いかもしれない。ネコにはネコの気分や感情が当然ある。そんな感情のちょっとしたサインを飼い主が気付くことで、もっとネコとの仲も深まるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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