やりたいことや目標があっても、めぐり合わせやタイミングが悪くて実現しない人がいる一方で、世の中が大変な状態でもなぜか幸運に恵まれる人もいます。
「不測の事態を想定しているか」や「戦略の有無」など、両者の違いはさまざまですが、結局のところ、最大の違いは「運」です。
「運がいい人」と「運が悪い人」。 『1日1分開運ルーティン』(桑名正典著、WAVE出版刊)は、両者を分ける「ほんの少しの違い」に迫ります。
もちろん、どんなに運がいい人にも不運なことは起こります。
病気になることだってあるでしょうし、今回のコロナ禍のような災害がどんな人にとっても「不運」なのはまちがいありません。
ただ、運がいい人、著者の桑名正典さんの表現でいうところの「ラッキー・バイブレーション」が出ている人は、そこからが違います。
ラッキー・バイブレーションを身につけている人は、不運と思うような出来事が起こったとしても、ピンチをチャンスに変える現実、人、情報などを引き寄せ、さらなる幸運をつかんでいきます。(P23)
つまり、運のいい人ほど、不運やピンチに見舞われてもそのままでは終わらないということ。こういう人にとっては逆境など、さらなる幸運をつかむためのきっかけにすぎないのかもしれません。
そして、運とは決して生まれながらに持っているものでも、生まれながらに見放されているものでもありません。運がいい人は、運がよくなるような生き方をしているのです。
「生き方」とは、言いかえれば「習慣」です。
桑名さんによると、ラッキー・バイブレーションを得るためのキーワードは3つ。
・ビジョン...理想像や未来像を定めること
・状態...自分自身の心身や環境などの状態
・行動...自分にとって必要な行動をとること
運がいい人は、この3つを整える習慣が身についているのだそう。
たとえば「ビジョン」を整えるためには、1回1分間で、やりたいこと、達成したい未来、なりたい自分について制約を設けずに書き出してみる習慣が有効です。
ぼんやりとなんとなく生きている人のところに運は訪れません。自分が実現したい未来やなりたい自分像を明確に持っている人のもとに、運は引き寄せられるもの。ビジョンを持つことは、運がいい人になるためのはじめの一歩と言えるかもしれません。
また「状態」については、毎朝1分間自分と対話してみることがおすすめ。
「疲れてないか」「ストレスを感じていないか」「きちんと眠れたか」などなど、自分に問いかけてその日の状態を把握することで、いいコンディションを保ちやすくなります。心身をいい状態に保つことは、ラッキー・バイブレーションのためにとても大切なのです。
「行動」を整えるのも1日1分で大丈夫。
家族でも友人でも同僚でも、自分の周りにいる誰かの喜びを考える習慣を持ちましょう。
他の人を喜ばせるには、自分の楽しさを分かち合い喜んでもらうか、誰かの困りごとを解決する手伝いをするか。毎日1分間だけ使って、自分に何ができるのかを考えてみましょう。
自分の喜びしか考えていない人のところには運はやってきません。自分だけではなく、他の人の喜びも大切にする人のところにやってくるのです。
◇
ここでは「ビジョン」「状態」「行動」それぞれを整える1分間の習慣を紹介しましたが、本書では運がいい人になるためのカンタンな習慣がまだまだたくさん紹介されています。
やりたいことがうまくいかなかったり、仕事が空回りしていたり、毎日の満足度が低いと感じているなら、日々のちょっとした習慣を取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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