人生がなかなか上手くいかない。
日々の中でちょっとしたことにイライラを感じてしまう。
やりたいことがあるけれど、心がストップをかけてしまう。
自分が幸せになれないのは、自分の潜在意識にあるブロックが邪魔をしているから。そのブロックを解除すれば、人生は大きく変わる。そのためにはどうすればいいのか?
今回は、『いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本』(河出書房新社刊)の著者であり、マインドブロックバスターの創始者である栗山葉湖さんにお話を伺い、潜在意識にあるブロックを解除する方法についてお話をうかがった。
後編はマインドブロック解除のメソッドが作られたきっかけからスタートだ。
(新刊JP編集部)
――栗山さんがマインドブロックを知ったきっかけを教えてください。
栗山:2008年くらいから友人の発信でヒーリングやスピリチュアルなワークを知るようになり、それに近づいていったのですが、その学びの中で「心のブロック」を特に意識するようになっていきました。
――「心のブロック」を意識するきっかけはなんだったのですか?
栗山:実は私はあまりヒーリングやスピリチュアルといったものには興味がなかったんです。一方で、人が思い通りに生きられないのは、無意識に自分を枠の中に閉じ込めているからじゃないかと考えていました。
人間はいつ死ぬか分かりませんし、全てを完璧にやり切って終わりを迎えることなんてほとんどの人はできないでしょう。だとすれば、今、生きているこの日この時間がどうしたらベストな状態になるのかと考えたときに、心のブロックを解除していくことが一番効果的なのではないかと思ったのです。
――「今、この日この時間」という考えはマインドフルネスとも共通しますね。
栗山:マインドブロックの解除は、すごくそぎ落としたシンプルな技法なので、マインドフルネスはもちろん、仏教に似ているとも言われます。突き詰めると同じところに辿り着くのでしょう。
――このメソッドを作ったのはどんな時でしたか?
栗山:満員の通勤電車の中で作りました。当時、私は教師をしていて、夫も教師で共働き。男の子3人を育てながら、忙しい日々を送っていました。日々のイライラが募っている中で、電車に乗っていて当時習っていたとある瞑想法を試してみたんです。ただ、難しい手順をふむ瞑想法で電車の中ではできなかったため、それを簡略化し、自分なりにアレンジしていった結果、ブロック解除の技法が生まれました。
――それを電車の中で試していた。
栗山:どこでもできるので、電車の中だけでなくて、仕事中にもしていました。デスクワークの人も執務中にできるのでおすすめです。
――栗山さんは現在マインドブロックバスターとしてご活動されていますが、たくさんの方から相談が来ると思います。その中で困った相談というのはありますか?
栗山:「結論がこうなってほしい」という相談が一番難しいですね。
例えば、「ブロック解除をすれば、その人と復縁できるようになりますか?」と聞いてくる方がいます。しかし、ブロック解除は自分の進むべき人生に足を進ませるだけなので、必ずしもその先に復縁があるとは限りません。潜在意識が、復縁した方が人生は豊かになるとなっていればそうなるでしょうし、もっといい人と出会う可能性もあります。
だから、復縁を望んでブロック解除を依頼された場合は断るようにしています。
――つまり、思い描いた未来ですとか、執着している夢を引き寄せるわけではないと。
栗山:そうですね。より人生が豊かな方向へ進むためのものです。
――どんな人にこの本のメソッドを実践してほしいとお考えですか?
栗山:まずは「自分は人と比べて劣っているのではないか?」とコンプレックスを持っている人。それに、自分の生きづらさは「マインド」だよねと自覚している人。また、子育て中の方や子どもが巣立って気が抜けている人、カップルなんだけどうまくいってない人にもぜひ実践してほしいですね。
――心の中にモヤモヤを抱えている人には特に。
栗山:まさにそうですね。「人生このままでいいの?」と悶々としている人や、人に感謝をされる仕事がしたい人も。
それに、おそらくこのメソッドと相性がいいのは男性よりも女性です。というのも、私のもとに相談に来る方の9割9分が女性なんですよ。それは多分、「心のブロック解除」という言葉にピンと来て、その心のブロックを解除して人生を変えていきたいと願うのが、女性が多いからだと思うんです。
男性は、まず自分に心のブロックがあることを認めることができない方が多いんですよね。一方で女性はブロックがあることを認めて、変われるためにどんどん動いてくれるんです。だから、まずは女性の方にぜひこのメソッドを実践してほしいですね。
――最後に、本書をどんな人に読んでほしいですか?
栗山:まずは心のことに興味のある人。40代から60代の女性。それに、今、心のブロック解除を受けようかどうしようか?と悩んでいる人。先ほどと重なりますが、子育て中の人や子どもが巣立って気が抜けている人。うまくいってないカップルにもぜひ読んでほしいです。
(了)
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