子どもに文字を教えたいけれど、興味をもってくれるきっかけづくりが難しいという人は、しかけ絵本『もじかけえほん かな?』(偕成社)を親子で開いてみるといいかもしれない。
一部のページが縦や横の半分サイズになっていて、めくると一瞬で文字の意味が変わるしかけがほどこされている。
たとえば「さら」は、上半分のページをめくると「もち」になる。以下の4枚の写真は、『もじかけえほん かな?』(偕成社)より。
ほかにも「いぬ」は、下半分のページをめくると「かめ」になる。単純なしかけなのに、めくってみると魔法のようで大人でもビックリする。本書には、このような文字の早変わりが8つ収録されている。ページ内にはイラストも描かれていてページをめくるとイラストも変身する。
作者は「大日本タイポ組合」。秀親さんと塚田哲也さんが1993年に結成した文字をたのしむデザインユニットで、文字を解体し、組み合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探っている。過去の作品に絵本『なんでももじもじ』(福音館書店、月刊「こどものとも」2017年2月号)、作品集に『大日本字』(誠文堂新光社)がある。
文字のデザインや表現を見せるタイポグラフィの面白さを感覚的に表した絵本。これなら子どもと一緒に楽しみながら学べそうだ。
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