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事業部同士が内部で戦っている。本当は外に敵がいるのに・・・

 さまざまジャンルの専門家をゲストに迎え、社会課題や未来予測などをテーマにイノベーションのヒントを探る文化放送の番組、「浜松町Innovation Culture Cafe」(通称:浜カフェ、毎週土曜日18:00~18:57放送)では、番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部がおすすめする本を紹介している。

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

 前回2020年9月5日は「コンセプトの力。デザインの力。」をテーマに放送し、編集部からのおすすめの本は『好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方』(坂井直樹 著、株式会社宣伝会議)をピックアップ。どんな内容なのかは「アフター・コロナを生き抜くヒントがここに」を参照。

『好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方』(坂井直樹 著、株式会社宣伝会議)
『好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方』(坂井直樹 著、株式会社宣伝会議)

 番組では、Panasonic Game Changer Catapult代表の深田昌則さんと、コンセプターである坂井直樹さんに、「コンセプターのきっかけ」や「ダイバーシティの重要性」について伺った。

坂井さんが関わった車 ビーワン

坂井 ファッションをずっとやってきましたが、ある時に車のデザインについて話を聞きたいということで、その時に初めてコンセプトを出すということをやりました。車に全く興味がなかったのですが、ファッションのように世界観を大事にするようコンセプトを提示しました。

入山 確かに今でも日産ビーワンは覚えていますね。これまでの車とは全く違う印象で衝撃を覚えました。車のデザインと言うより、実際のイメージ・情景が見えるデザインでした。

深田 私も若い時に見て衝撃を受けました。ビーワンは古いのに新しい、新しいのに古いというデザインだと感じました。今では「モノからコトへ」という言葉がありますが、モノのデザインではなくて、コトのデザインというのを、あの当時からされていたと感じていますね。

坂井 実際はファッションの世界であれば当然のことなのですが、それを車業界へと応用した形ですね。

ダイバーシティの重要性

坂井 デザインにおいてもダイバーシティ、多様性が重要ですね。ダイバーシティが無い限りイノベーションはないので、どのように多様性を築いていくかが大切です。

入山 比較的ダイバーシティの低い組織と接することがあると思いますが、どう感じられますか?

坂井 事業部同士が内部で戦っていることがよくありますね。本当は外に敵がいるのにそれを繰り返していることが多く、本来の構造を変えていく必要があると感じていますね。

入山 坂井さんは様々な危機意識や人を見る力が高いですよね。ただデザインやコンセプトの提示をするだけではなく、それが如何に商品化され人々に使われるか、お堅い企業に埋め込んでいくか、という事を意識されていますよね。

坂井 そういった意識は以前からあり、コンセプターの仕事の9割は根回しだと思っています。誰がキーマンなのかを判断していますね。キーマンが居ないと企業は動かないので、形になるよう意識して立ち回っています。

 次回は、本日、9月12日(土)18時から「サッカーに学ぶ経営術」というテーマで放送。
 番組のエンディング付近でBOOKウォッチ編集部からもおすすすめ書籍をご紹介しますので、詳しい内容が気になる方は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」のエアチェックを!

※参考リンク 「浜松町Innovation Culture Cafe」

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