『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞した凪良ゆうさん。2018年に富士見L文庫から発売された『すみれ荘ファミリア』は、おんぼろ下宿屋で家族のように暮らす人々の人間関係と、それぞれの「事情」を描いた意欲作だ。
5月14日、すみれ荘のその後を描いた後日譚「表面張力」と著者あとがきを加えた特別編が、講談社タイガより刊行された。
主人公は、下宿すみれ荘の管理人を務める一悟。ある日、すみれ荘に芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない芥。ともに時を過ごすうちに、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく――というストーリー。
家族の物語、というと平和でほのぼのとしたイメージだが、読み進めるにつれて不穏な空気が漂ってくる。
『すみれ荘ファミリア』の読者も、未読の方も楽しむことができる特別編。凪良さんファンはぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
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