会社員として定年まで働き続けるのではなく、早期に経済的自由を手に入れて引退する「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という生き方がある。悠々自適の生活に憧れるが、平凡な会社員の立場で実現する方法はあるのだろうか。
5月31日、『めざせFIRE! 知識ゼロから経済的自由を勝ちとる』(主婦の友社)が発売された。チャンネル登録者数20万人超の投資系人気ユーチューバー・ぽんちよさんによる初の書籍だ。
ぽんちよさんは28歳、年収350万円の普通の会社員だ。しかし、2年間で3000万円を蓄財してFIRE間近だという。本書では、その道筋が語られる。
本書では4つのタイプのFIREが挙げられている。
①完全リタイア<切り崩し型>:一生分の蓄財終了。あとは資産を切り崩す。
②完全リタイア<不労所得型>:配当金・投資利益を得て生活費をまかなう
③サイドFIRE:退職したあと配当所得+個人ビジネス
④仮面FIRE:経済的自由を達成しているがあえて会社員として働く
本書ですすめる仮面FIREは、「いつでも辞められる」と気持ちに余裕があるので、仕事上のストレスが減るというメリットがある。
FIREするためには、いったいいくらの資産が必要なのだろうか。毎月の生活費ごとの目標資産額について税金を加味して計算したのが次の表だ。
仮に毎月20万円で生活するとすると、目標総資産額は8000万円となる。
ぽんちよさんが選んだのは、インデックス投資による分散投資だ。インデックスとは、市場全体の株価の動きを示す指数のこと。インデックス投資は、指数と連動した投資である。
方法は、証券口座を開設して、毎月の積立額を決めて設定を行うというもの。本書では、実際にぽんちよさんが買っている投資信託を公開している。
資産形成のための投資を行うためには、投資にまわすためのお金「種銭」を増やし、「入金力」を上げる必要がある。効果的な方法が副業だ。ぽんちよさんは、ポイ活、せどり、ブログ、YouTubeを副業としていたという。
「ポイ活」も副業になるとは驚きだ。本書で紹介されている「FIRE」とは、お金のために働くことから脱却し、好きなことをするためにお金を得る生き方のように思える。資産形成のコツが詳細に書かれているので、FIREを目指す人は本書を手にとってみてはいかがだろうか。
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