河出書房新社が河出文庫の推し作品を紹介する、恒例の「河出文庫グランドフェア」が、今年も全国書店で4月末より順次開催されている。
フェア特製オビが巻かれている対象アイテムを購入し、オビのソデについている応募券(1冊につき1枚)を集めて送ると、枚数に応じて、かならず特製オリジナルグッズを受け取ることができる。2枚で特製マスキングテープ、3枚で特製ブックカバー、6枚でトートバッグが貰える。すべて河出文庫のキャラクター「フクロウ」がモチーフの河出文庫オリジナルグッズ。いずれも、このフェアでだけもらえる非売品だ。なお、フェアの開催時期、対象アイテムは書店によって異なる。
フェアの対象となる書目は店によって異なるが、BOOKウォッチではこの機会に、河出文庫のおすすめの3作品を選んでみた。
『かか』(宇佐見りん 作) 19歳の浪人生・うーちゃんは、切実に悩んでいた。離婚を機に徐々に心を病むようになったかか、身勝手な父、未熟な自分、女性に生まれたこと――。世の中すべてを恨めしく思う19歳を、独特の文体で書いた20歳のデビュー作。
『美しの神の伝え 萩尾望都小説集』(萩尾望都 作) マンガ家・萩尾望都が小説で表現した、圧倒的幻想世界。一九七七~八〇年「奇想天外」に発表したSF小説十一編に加え、単行本未収録の二作も特別収録している。異世界へ導かれる全十六編だ。
『森のうた 山本直純との藝大青春記』(岩城宏之 作) 日本を代表する指揮者・岩城宏之と、同じく日本を代表する作曲家・山本直純の二人の――後の功績とはあまり関係ない――東京藝大時代の青春物語。バンカラで自由でハチャメチャな、戦後のエネルギーを感じる名作エッセイ。
いずれも名作ばかり。この機会に触れてみてはいかが?
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