自叙伝『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)が原作の映画『さかなのこ』が9月1日に公開されるほか、今年4月からレギュラー出演している『ギョギョッとサカナ★スター』(NHK Eテレ・総合)も好調なさかなクン。
2022年8月26日、そのさかなクンの描いたさかなの絵本が発売された。
さかなクンさんのかきおろし絵本『ハコフグのねがい』(講談社)は、「講談社の動く図鑑MOVEの科学えほん」シリーズ第二弾として企画されたもの。大好きなお魚や海の生きものたちの会話や気持ちの変化を通して、作者であるさかなクンさんの思いがギョギョッっと詰め込まれた一冊だ。
ストーリーは、自分に自信が持てず、まわりをうらやんでばかりいるハコフグちゃんが、海の生きものたちと出会い、会話をしながら進んでいく。物語の終盤、「自分なんて...」と後ろ向きになりがちなハコフグちゃんは、タコさんが喝を入れてくれたことで、最後にはとても大切な気づきを得ることに。
広い海のなかでさまざまな生きものたちが、それぞれの持ち場で自分らしく一生懸命生きる。その姿には、「自分に足りないものや自分がもっていないものを数えるのではなく、自分らしいこと、自分ができることに目を向けようよ!」「自分では気づいていないけれど、あなたのいいところ、いっぱいあるよ!」「あなたは、今のあなたで大丈夫!」、そんなメッセージが込められているという。子どもだけでなく、大人が読んでも、温かく前向きな気持ちになれる作品となっている。
あとがきには、さかなクンの頭にいつもハコフグちゃんがいっしょにいる秘密とともに、さかなクンからハコフグちゃんへのメッセージが書かれている。
本の内容は、心が温まる海の生きものたちの物語という側面だけでなく、一冊を通して、さまざまなお魚の生態や特徴を知ることができるように構成されている。海の生きものたちのことを楽しく学びながら、生物が生きていくための苦労に気づき、知恵や工夫に感心させられ、自然科学や生きものへの興味が深まる仕組みだ。
購入者特典として、オリジナルのぬりえや壁紙がダウンロードできる。さらに、発売を記念した特設サイトでは、絵本に登場する生きものたちを「ギョ紹介」している。
さかなクン プロフィール
東京都出身、千葉県館山市在住。国立大学法人 東京海洋大学名誉博士/客員教授。
幼少期からずっとおさかなと絵を描くことが大好きで、おさかなへの深い愛情と豊富な知識、個性的なイラストで、幅広いジャンルで活躍。2012年海洋に関する普及・啓発活動の功績が認められ、「海洋立国推進功労者」として内閣総理大臣賞を受賞。また、農林水産省「お魚大使」、文部科学省「日本ユネスコ国内委員会広報大使」、外務省「海とさかなの親善大使」としても活動。2010年には絶滅したと思われていたクニマスの生息確認に貢献。2014年からは環境省国連生物多様性の10年委員会(UNDB-J)「地球いきもの応援団」生物多様性リーダーを務めた。映画の原作にもなった単行本「一魚一会 ~まいにち夢中な人生~ 」(講談社)、講談社の動く図鑑 MOVE 「魚 新訂版」のコラム執筆や、『朝日小学生新聞』にて毎週(土)「おしえてさかなクン」イラストコラムを連載など、執筆活動でもあらゆる世代から大人気!
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