コロナ禍もあって家で過ごすことが多くなったという人は少なくないでしょう。家にいると、ついつい増えるのが、テレビを見たり、スマートフォンを見たりする時間。今ではスマホ一台あればいろいろな映画やドラマを観ることができるので、以前よりも目を酷使する機会が増えているかもしれません。
目の疲れからくる不調の回避には、日常的な目のケアが必要だと語るのが、『目は1分でよくなる!』(自由国民社刊)の著書などで知られる今野清志さんです。
今野さんの新刊『不調が消えて目がよくなる! 1分「視力」リセット』(宝島社刊)では、目のまわりに刺激を与えたり、全身に働きかけるトレーニングや生活習慣の改善など、目のトラブルに対処する方法を教えてくれます。では、どんなトレーニングがあるのでしょうか。
今野さんは目の不調の原因は酸素不足だと指摘します。特に、現代はパソコンを使っての座り仕事が多く、うつむき姿勢でいる時間が長いため、気道が狭くなり、呼吸が浅くなる傾向にあります。その結果、知らず知らずのうちに酸欠状態になっているというのです。
そこで今野さんはまず、視力リセットのために、目の周囲を刺激するトレーニングを紹介します。それが今野式トレーニング5つのメソッドです。
1、タッピング法
タッピング法とは、眉毛の上、目の下1センチ、こめかみ~頭頂の3つの場所を指でリズミカルにトントントンと叩いて血流を改善するメソッドです。指は人さし指から小指4本を使い、指の腹があたるようにしながら、軽快にトントントンと1カ所10回タッピングします。
2、シェイク法
これは指の腹でプルプルと揺らすように刺激を与える方法で、場所はタッピング法の3カ所に加えて、首の後ろ、首の両脇もシェイクしましょう。あてた指先にほんの少し圧をかけ、上下左右に揺らす感じでシェイクします。
3、さすり法
両手の中指の腹で肌をやさしくさするメソッド。目の上側3カ所(眼窩の骨の上のライン、眉毛の上のライン、眉毛より1センチ上のライン)と、目の下側3か所(眼窩の骨の上のライン、目の下5ミリ、眼窩の骨1センチ下)を中指で顔の内から外へゆっくり軽くさすります。
4、指圧法
目のまわりと耳、爪にあるツボを押して刺激する方法です。目の周囲には12のツボが、耳にも複数のツボがあります。それぞれのツボの場所は本書を参考にしてみてください。また、両親指の付け根の外側には「少商」というツボがあり、ここも刺激するといいのだとか。
5、刺激法
最後の刺激法は、目を大きく見開いて眼球を動かしたり、眉やまぶたをひっぱって刺激を与えるなどして、普段受けることない刺激を内側かと外側から与えて筋肉をほぐすメソッド。眉毛や目をひっぱったり、目を見開いて上下左右に眼球をゆっくり動かしたりします。
さらにこの本では体全体の血流や代謝を高めるための、全身のトレーニング法と呼吸法が紹介されています。
生活柄、どうしても目を使ってしまうという人も多いはず。しかし、適度に休ませたり、対処をしてあげなければ、不調は深刻化してしまうかもしれません。
本書には、自分でできる目のセルフチェック法も書かれています。それらを活用しながら、目のケアをしてみてはいかがでしょうか。「目」は大切な場所。だからこそ、気を配らなければいけないはずです。
(新刊JP編集部)
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