パソコン仕事をしていると蓄積するのが目の疲れ。最近目がつらくて......と悩んでいる人は少なくないでしょう。
もちろん他にも目の疲れを増長させるものはあります。例えばスマートフォン。今となっては私たちの生活に欠かせないツールですが、近距離で画面をじっと見るわけですから、目に大きな負担をかけていることになります。
でも、自分の目の疲れ度を客観的に知ることができれば、何らかの対策は打てるはず。そこで『不調が消えて目がよくなる! 1分「視力」リセット』(今野清志著、宝島社刊)から、「自分でできる目のセルフ・チェック法」をご紹介します。もし疲れていることが分かったら、ぜひ目を労わりましょう。
目の不調は少しずつ進んでいきます。特に視力の低下はいかに早く気づけるかが大事。小さなサインを逃さないようにするために、著者の今野さんは毎朝の視力チェックをすすめています。
食卓の側や洗面所の壁に視力検査表を貼り、片方の目をつぶってどこまで見えるかチェックをします。検査表は3メートル用が一般的で、自分の食卓の席から3メートル離れたところに貼り、座ったらチェックするように習慣付けをしましょう。また、検査表が手に入らない場合は、カレンダーなど身近なものでもOKです。
目の疲れ具合をチェックするには、目を閉じて、まぶたの上から中指でやさしく眼球全体を押してみます。決して強く押さないようにしましょう。このとき、眼球がぷよぷよして押し返す感覚があったでしょうか? 柔らかさや弾力を感じない場合は、目が疲れている状態だと今野さんは言います。
目と体の疲労の原因である体の酸素不足のチェックは「中府」というツボで行います。これは、鎖骨の指1本分下を肩に向かってたどり、腕の骨のつけ根との境目のくぼみにあり、肺の気が集まるとされるツボ。左右に2カ所あります。
ここを押してみて、もし痛みを感じるようであれば、目も体も酸素不足のサイン。疲れが取りにくい状態といえます。今野さんによれば、普段の生活でなんともないと思っていても、この中府を押すと痛みを感じる人は多いそう。注意が必要です。
内臓が硬くなっていると、横隔膜が下がりにくくなり、呼吸が浅くなりやすくなります。そういう状態になっていないかチェックする方法を紹介しましょう。
まず、仰向けに寝て、おへそを中心に半径10センチほどを両手の中指で時計回りに押していきます。このとき3秒かけて息を吐きながら1センチくらいの深さでへこむように押し込みます。押したときに痛みなどがなく、ゴムまりのような弾力を感じるならOK。つっぱり感や痛みを感じる場合は、内臓が硬くなっているサインです。
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不調のサインを早めに察することができれば、深刻化する前に目や体を労わることができるようになるはずです。
特に目は毎日酷使しがちですから、気を配りたい場所。本書にはこうしたチェックポイントのほかにも、目の疲れや不調に対するトレーニングなどが紹介されていますので、参考にしてみるといいでしょう。
(新刊JP編集部)
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