● 我慢して仕事を続けている
● やりたいことができない
● 心が休まらない
● 我慢しすぎて後悔
● 気遣いばかりで疲れる
● 体調を崩しがち
● わかってもらえない
● 頑張りすぎる
そうした悩みに対し、私たちは何ができるのか。
東京・秋葉原にある「秋葉原内科saveクリニック」院長で心療内科医の鈴木裕介氏は、著書『我慢して生きるほど人生は長くない』(アスコム刊)で、今苦しんでいたり、辛いことがある人が「どうすれば生きやすくなるか」についてつづり、発売1ヶ月ほどで3万部突破と好評だ。
息苦しさや生きづらさを抱え、我慢を重ねている人が、自分の心に素直になって、我慢せず生きるには何が必要なのだろうか。
「人生には我慢がつきもの」そう思っている人は多くないだろうか。
「我慢は美徳」という言葉もある一方で、我慢して生きるほど人生は長くないし、我慢し続けた挙句に心身を壊したり、取り返しがつかないほど自分を苦しめることもある。
必要以上に我慢をせず、しかし健全に自分らしく生きるにはどうすればいいのだろうか。
鈴木医師は「自分らしく生きるために必要なのは、まず、人間関係のあり方を見直すこと」だとしている。
人生において、もっとも重要でもっとも厄介なものは、人間関係だ。
社会で生きていく以上、人は必ず他人と関わらなければならないし、そこにはさまざまな関係性が生まれる。そして、喜びも悲しみも、楽しいこともつらいことも、そのほとんどは人と人の関係によってもたらされる。
あなたを成長させ、あなたに安らぎを与える関係性もあれば、あなたから自由を奪い、あなたに苦痛ばかりを強いる関係性もある。社会には不公平な人間関係が多く存在するのだ。
しかし、私たちにとって好ましい人間関係は、価値観を一方的に押しつけられることも、ミスや欠点を過剰に責められることもなく、片方だけが損をするような不公平な取引を持ちかけられることもない、公平(フェア)で穏やかなもののはず。
そうした人間関係の比重が高いと、「自分は自分のままでいて良いのだ」「たとえ欠点だらけでも、失敗だらけでも、大きなことを成し遂げられなくても、自分や自分の人生には価値があるのだ」と感じられるようになり、心が安定すると鈴木医師は言う。
また、自分の感覚に敏感になり、自分のルールを優先し、自分にとって「良いもの」を受け入れ、「良くないもの」を遠ざけられるようになれば、自分が心から求め、選んだものばかりに囲まれて、喜びの多い、本当の意味で幸せな人生を歩むことができるようになるのだ。
自分らしく、フェアな生き方を手に入れるために、鈴木医師は本書の中で多くのアドバイスを送っている。
●心が弱っているときは、自分をジャッジする人から離れる
●私たちはお金と我慢をトレードするために働くのではない
●人生は「ほどほどにポンコツ」がちょうどいい
●「やりたいことがあることはいいことだ」という思い込みを捨てる
●本当の生きやすさ」は、競争や実力とは関係ないところにある
●「本当に信頼できる1人目の大人」を探してほしい
など、今の時代を生きていく上で、教えてほしい、知りたかったメッセージばかりだ。
まるで、職場や社会で疲れてしまった人への処方箋のような本書。
今、心が疲れている、悩みがあるという人にぜひともおススメしたい1冊だ。
(新刊JP編集部)
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