歌手、エッセイストとして活躍し、教育学博士も持つアグネス・チャンさんが食育本『子供の一生を幸せにする24の食育術』を、ぴあ株式会社から発売した。
アグネスさんは3人の息子が米スタンフォード大学に入学したことでも知られ、著書に『スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法』(朝日新聞出版)や『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)などがある。
「食習慣は子どもの体の成長だけでなく、脳の働き、心の強さ、対人の態度まで大きく影響します」
こう主張するアグネスさんは、息子さんたちを育てる上で大切にした食についてのことを24章にわたり綴っている。
本書には、子どもが生まれる前から母親ができる食べ方、離乳食についても記されている。また、バラエティ豊富な献立は脳に刺激を与え、脳の力が上がり、地頭がよくなるという考えから、卵料理でも目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵、卵雑炊と、形を変えて出す工夫が大切だとも書かれている。
さらに、料理を作ることは子どもの学習にも役立つとし、親子で一緒に作ることもすすめている。材料に何を買うのかはプランニング、どこでかうのかは地域への理解、買物は算数、計量や温度測定は理科の勉強につながる。ときには失敗することも教育になる。そして「出来上がった料理を誰かに食べてもらいたい気持ち」を経験したり「成功は独り占めしても意味がない」ことを覚えたりもできると言う。
たとえ料理が得意でなくても、親に食べ物の好き嫌いがあってもやりようはあるとし、自分自身、ネギ類やお刺身、生野菜など、食べられないものが結構ある中でも工夫しながら食育を続けてきたとも書かれている。
巻末にはアグネスさんがすすめる子どもに食べさせたいレシピが掲載されている。以下の3枚の写真は、『子供の一生を幸せにする24の食育術』(ぴあ)より、「手羽先と栗の煮物」、「炊き込みご飯 ちんげん菜と豚肉」、「豆乳、卵と銀杏の糖水」。ちなみに糖水とは、アグネスさんの故郷である香港の伝統的なスープのようなスイーツのこと。
アグネスさんは、本書で次のようにコメントしている。
「この本に書いてあることは、私の知識であり、私が実践してきたことです。すべてをその通りにする必要はありません。ご家庭のスタイルや、考え方に合わせ、納得したものだけを取り入れ、「食育」について考えるときのヒントになれば、何より嬉しいです」
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