「とにかく全身が毛深くて悩んでいます」(14歳・女子)
「(生理痛に関して)できるだけ薬は使いたくないのですが......」(15歳・女子)
「(セルフプレジャーに関して)親に部屋をのぞかれたり、最中に勝手に入ってきたりして困る」(16歳・男子)
「(セックスに関して)初めてだとむずかしい?」(15歳・男子)
親がなかなか知りえない、現代の子どもたちの性と恋愛の悩みを紹介し、解決策や親へのアドバイスを伝える『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!』(主婦の友社)が、2020年10月2日から発売中だ。
著者は、性教育を広める活動をしている医師夫婦・アクロストンさん。コミュニケーションをとるのが難しい思春期の子どもに性教育をするための第一歩として、「まずは親自身が古い性の知識をアップデートし、最新の正しい知識をつけること」が必要と説く。
さらに、
「親自身が学ぶことで、普段の会話の中で子どもと話せる性のトピックが増えたり、子どもが悩みを打ち明けてきたときにサポートできる親になれます」
と話す。
冒頭で引用したのは、いずれも本書で紹介されている、思春期の子どもたちが抱える性の悩み。「体毛・ひげ」「セルフプレジャー」「生理痛」「セックス」など、幅広い項目について解説されており、まさに性教育の「最新知識」を吸収できる。
生理痛に鎮痛剤を使ってもいい? 脱毛やセルフプレジャーについて口を出すべき? 家庭でセックスについて教えるには? ......など、実際に直面しそうな親の疑問も解消されるだろう。
思春期保健相談士のにじいろさんも制作に関わり、中高生のリアルな性の悩みや体験をコラムとして掲載した。 本書の構成は、以下の通り。
CHAPTER 01 「子どもたちの頭の中、どうなっている? 」思春期のからだの変化 編
CHAPTER 02 「子どもたちの頭の中、どうなっている? 」セックス 編
CHAPTER 03 「子どもたちの頭の中、どうなっている? 」恋愛・性の多様性・ジェンダー 編
思春期の子どもへの性教育という非常に難しいテーマを、家庭で扱いやすくすることを目指した良書である。中高生の子どもをもつ人はもちろん、まだ先の話という人も、家の本棚に入れておいて損はないだろう。
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