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「親のようにはなりたくない」のに同じ道をたどってしまう...それは「脳内の親」のせいかも?

無意識のすごい見える化 「脳内の親」から解放されれば未来は思い通り!

   自分のいちばん近くにいてお手本となる存在といえば、「親」と言っても過言ではないだろう。

   しかしそんな親の姿を間近に見ているからこそ、

「苦労の多い人生を送りたくない」
「お金に困りたくない」
「大変な結婚生活は送りたくない」

   など、「親と同じ人生を送りたくない」という人も多い。それなのに、気が付けば同じ道を歩んでいた、というのはよくある話だ。

   「そうならないようにしよう」と思っていても、実は人間の脳の構造とは「自分が思っていることと逆に動いてしまう」性質がある。

   本書、『無意識のすごい見える化 「脳内の親」から解放されれば未来は思い通り!』は、のべ8万人を診断したカリスマメンタルトレーナーが提唱する、「脳内の親」から解放され、「思い描いた人生」を手に入れるための方法をまとめたものだ。

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ありふれた親子の会話がトラウマに

   著者の梯谷幸司(はしがい・こうじ)さんによると、大人になっても抜け出せない「無意識のわな」とは、過去に親からかけられた言葉や、しつけ、教育、金銭感覚など様々な要素が合わさって、無意識のうちにあなたの成功を阻害しているという。

   虐待を受けたわけではなくても、子どものころ、父親が帰宅するなり「仕事がきつい」と大きなため息をついていた、ねだってもいないのに、母親に「うちはお金がないからダメなの!」と話を遮られた、「この子、私にちっとも似なかった」と言われた......など、どの家庭にもありがちで、一見たいしたことではない言葉が、大人になっても呪縛となってしまう。

「実は脳は、その時に受け取ったネガティブな感情を、しっかりと受け止めて記憶しています」

   そのトラウマを、梯谷さんは「脳内の親」と名付け、「あえて都合の悪い出来事を引き寄せている」のは「脳内の親」が原因ではないかと仮説を立て、検証してきた。そして、「親」は、仕事、恋愛、健康、お金、人間関係など、ほぼすべてのジャンルの悩みの出所になっていると確信するようになったという。

   本書では、

・なぜ脳は思っていることと逆のことをするのか?
・無意識をコントロールすることは可能なのか?
・成功を阻む根源に、なぜ親が関係しているのか?

   などを知ることで、自分自身のなかにある無意識と対峙する。「脳内の親」からの解放とはいえ、実際に直接親に対して意見を言ったり、刃向かったりすることではない。扱い方をマスターすれば、「脳内の親」は心強い味方になってくれるという。

   目次は下記の通りである。

第1章 あなたの行動を決定づける12のメタプログラム
第2章 脳は思ったことと逆に動く! 「無意識のわな」がつくられるまで
第3章 不都合な現実の根源は「脳内の親」にある
第4章 「なりきりワーク」で脳内の親を洗い出す
第5章 「親の人生のテーマ」を探究し現実を一気に変える
第6章 「脳内の親」を育て直せば未来は常に思い通り

   親にしてみれば、娘に「お母さんみたいになりたくない」と言われるほど傷つくことはない。何気ない言葉で無意識に子どもを傷つけていないか、「ああはなりたくない」という悪い見本になっていないか、我が身を振り返るきっかけにもなる一冊。

■梯谷幸司さんプロフィール

心理技術アドバイザー/メンタルトレーナー。人間心理、言語心理学、催眠療法、NLP(神経言語プログラミング)など30年以上の歳月をかけ、科学的手法に基づいた独自のメソッドを確立。うつ病患者、経営者、アスリートなどクライアントの抱える先入観や思い込みを素早く特定し、脳の95%を支配する潜在意識をフル活用させ、のべ4万8000人のセルフイメージを変革してきた。2018年より、東京大学大学院にて梯谷氏のメソッド(脳報酬系による免疫システム活性化)の検証を開始し、心理技術の裏付けとなる研究も進行中。

※画像提供:KADOKAWA


 
  • 書名 無意識のすごい見える化 「脳内の親」から解放されれば未来は思い通り!
  • 監修・編集・著者名梯谷幸司 著/文
  • 出版社名KADOKAWA
  • 出版年月日2021年7月26日
  • 定価1,540円(税込)
  • ISBN9784046049865

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