寒い季節には温かい煮込み料理を食べたくなる。忙しい平日は簡単に、余裕のある休日にはじっくり時間をかけてコトコト煮込むレシピを紹介した『体にいい煮込みおかず』(ワン・パブリッシング)が12月2日に発売された。
本書は、料理レシピ本大賞2021で「入賞」と「プロの選んだレシピ賞」をW受賞した今最も注目の料理家・齋藤菜々子さんの最新刊だ。国際中医薬膳師の資格を持っている齋藤さん。予防医学の観点から体の不調を予防する煮込み料理を紹介している。
齋藤さんは、煮込み料理の魅力をこう語っている。
ふとしたときに恋しくなるのが煮込み料理。芯から温まりたいとき、消化がいいものが食べたいとき、栄養をつけたいとき...。そんなときに、ほっと気持ちを満たしてくれる料理です。具材がたっぷりと食べられるだけでなく、素材の旨みが浸み出た煮汁やソースで、一品でも満足度が高いのも好きなところです。
本書は、Part1の忙しい日々でもできる15分くらいで完成する「平日ささっと煮込み」と、時間のある日に楽しみたいPart2の「休日ことこと煮込み」の2部構成になっているので、その日の気分や体調に合わせてレシピを選べる。
「平日ささっと煮込み」は、時間のない平日でも手間なく15分以内に仕上がるレシピを紹介。フライパン1つでできるから片付けもラクだ。それでいて、「野菜をたっぷり使い、煮込むことでかさを減らして、しっかり栄養がとれる」のがポイント。
「休日ことこと煮込み」は、「塊肉や大きめの具材をじっくりと時間をかけて煮込み、おもてなしにもぴったりの、とっておきのおいしさを堪能できるもの」が掲載されている。
煮込み料理の基本となる調理器具や上手に仕上げる6つのポイントも紹介されている。
調理器具は本書で使用したものを紹介。「ささっと煮込み」にはフッ素樹脂加工のフライパン(ぴったりサイズのふたも)を、「ことこと煮込み」には厚手のホーロー鍋が使われた。調理器具を選ぶ際の注意点も掲載されている。
上手に仕上げるポイントは、なるほど!の以下の6つだ。
1 鍋のサイズに注意
2 火加減は目で見て調整
3 ふたと落としぶた
4 アク取りをしっかり
5 まずはレシピ通りに
6 水溶き片栗粉は火を止めて
また不調になってから「治す」のではなく、事前に「防ぐ」ことを大切にするのが「予防医学」の考え方である。それを叶えるのが著者の専門でもある「薬膳」だ。薬膳についてもわかりやすく解説しているので、この機会に基本をマスターしたい。食材の持つ、薬膳パワーの説明もあるので、活用しよう。
体は食べたものでできている。家族みんなの不調の芽を摘んでおくためにも、毎日の食事を工夫したい。
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