料理が得意でも、お店で食べると「ひと味違う」と感じる人も多いだろう。時短レシピやズボラレシピも良いが、料理の味をワンランクアップさせたい人向けの本が発売された。元フレンチのシェフが大切にするのでは、1つのレシピにつき「たった1つのコツ」だ。
2021年12月2日『いつもの料理を感動レベルにおいしくしたのは、たった1つのコツでした。』(学研プラス)が発売された。
本書では、元フレンチシェフで、YouTube「クキパパ料理チャンネル」で知られるクキパパさんが、「ひと味違う」レシピを紹介していく。いつもの味を感動レベルにおいしくするクキパパさんの秘密の技がたくさん紹介されている。
レシピは工程の難易度で3段階にわかれている。手間をかけるところはかけるのがポリシーだ。最近の料理本に多い「かんたん・時短料理」とは異なるが、手を抜くところは抜いてくれるので、一見凝った料理も誰にでもかんたんに作れるところがポイントだ。
水分はしっかり切る、灰汁は取る、といった基本的な手間はかけていくものの、そこまで味に影響のない工程は省略されている。例えば、出汁を最初から取る必要はない。本書では、顆粒出汁やめんつゆで代用してしまう。
ではここで、「メンチカツ」が劇的においしくなる「たった1つのコツ」を紹介しよう。
材料2~3人分(5~6個分)
合いびき肉...550g
玉ねぎ...1/2個(130g)
卵...1個
油(ひまわり油)...大さじ1
塩...小さじ1弱(4g、薄味の場合3g)
ローリエ...1枚
A
砂糖...大さじ1(10g)
みりん...大さじ1(17g)
とんかつソース...大さじ1強(20g)
牛乳...大さじ1強(20g)
(あれば)ナツメグ...2ふり
衣
小麦粉...適量
溶き卵...1個(水大さじ1を混ぜておく)
パン粉(細かいもの)...適量
揚げ油...適量
つくり方
1 玉ねぎを炒める
玉ねぎは6~8mmの大きめのみじん切りにする。フライパンに油、玉ねぎを入れて中火にかけ、しんなりするまで炒める。
2 濃い味ミンチを作る(コツ!)
合いびき肉(150g)、塩、ローリエを加え、バラバラになるまで炒めたら余分な脂を捨て、Aを加える。とんかつソースを足して全体に混ぜたらバットに取り出し、しっかり冷やす。この時、ローリエは取り出す。
3 肉だねを作る
残りの合いびき肉(400g)をボウルに入れ、ひとかたまりになるまでよくこねる。2を加えさらにこねる。卵、牛乳、好みでナツメグを加えて混ぜ合わせる。
4 丸めて、衣を付ける
手に薄く油(分量外)を塗り、空気を抜くようにして小判型に5~6個を目安に成型する。小麦粉、パン粉をバットに広げ3の肉だねに小麦粉、溶き卵、パン粉の順にまぶしつける。
5 揚げる
フライパンにたっぷりの揚げ油を入れて火にかけ、油が160度になったら4を入れ、途中何度か裏返しながら薄く色づくまで6~7分揚げる。
バットにあげ、約2~3分おいて余熱で火を通す。再度油の温度を180度まで上げてこんがりきつね色になるまで揚げる。油をよく切ってから皿に盛り付け、好みで塩(分量外)を添える。
「たった1つのコツ」は、先に濃い味のミンチを一部作っておくこと。あとで全体の肉ダネに混ぜて丸めれば、しっかり味がつくという。
ほかにも、グラタンやシチューなど、冬にピッタリの料理が盛りだくさん。これからの季節に活躍しそうだ。
目次は以下の通り。
■これからのシーズンにピッタリのレシピを全5章で紹介!
構成は「クキパパ料理チャンネル」の人気レシピを中心に、新レシピも加えた全5章。
第1章「絶品おかず」(メインのおかず)
第2章「極上の副菜」
第3章「至高のシチュー&スープ」
第4章「史上最高めし」(丼やパスタ)
第5章「手間ひまグルメ」(あえて手間をかけて至高の味に)
料理は得意なわけでも「好き」と言えるほどでもないが、どうせ作るのならお店の味をめざしたい。本書を活用して、ワンランク上の得意料理を手に入れよう。
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