ツギハギミライ
秘密を隠すために重ねられていく優しい嘘。
彼らが選択するツギハギだらけの未来とは...!?
LINEマンガで人気のWEBTOONⓇ『ツギハギミライ』(作:夜宵草)の主人公は、幼少期の大怪我が原因で、大きな秘密を抱えて生きることになった幼馴染三人。「ReLIFE」の夜宵草(やよいそう)が贈る、愛おしさと切なさがあふれるヒューマンドラマだ。
ある広告制作会社で、3人の新入社員が入社の挨拶をしていた。
明るくて体力が自慢の多気温太(たげ・はるた)。絵を描くのが好きなインドア男の空閑泉(くが・いずみ)。そして、これまでアルバイト経験もなく箱入り娘として育てられた黒種一花(くろたね・いちか)。
実は、3人は幼稚園からの幼馴染みだ。しかも、単なる幼馴染みではなく、小学校、中学校、高校とずっと同じクラスに所属し、専門学校や就職先まで同じという「奇跡の腐れ縁」として生活を共にしてきた。
長年一緒にいるだけあって、3人は固い絆で結ばれている。なかでも、温太と泉の一花に対しての世話の焼きぶりは、いくら一花がドジで危うげな女の子とはいえ行き過ぎたところがあった。
一花に対して過保護なのは、幼馴染みたちだけではない。一花の母親もまた、初出社の日に会社の内線に電話を入れてくるほど、娘の状態を心配している。一花はそんな母の姿勢に反発していたが、なぜ自分がこれほど周囲から気を遣われるのか、その理由がわからず、不思議に思うしかなかった。
「お母さん......なんでこんなに過保護なんだろうなぁ」
実際のところ、一花の母の過保護さの裏には、一花本人も知らない彼女の過去の秘密があった。
話は12年前、まだ3人が幼かったころに遡る。3人は、関係者以外立ち入り禁止の建材置き場を自分たちの「秘密基地」にして、放課後はいつもそこで遊んでいた。ところがある日、「秘密基地」に隣接していたコンクリートブロックの山が崩れ、3人の頭上に降り注いできたのだ。
3人とも大ケガをしたが、一花のそれは致命傷だった。全身の損傷が激しく、延命措置をしても余命幾ばくも無いとされた。
娘の状態を知り、泣き崩れていた一花の母のところにやってきたのは、光葉(みつば)と名乗る男と、香月(こうづき)と名乗る女の2人組だった。彼らは一花の母に、ある「治験」への参加を持ちかけてきた。
「機械細胞移植」と呼ばれるその実験は、見た目も機能も人間と全く変わらないレベルの義手や義足をつくることが可能で、治験に参加して手術を受ければ、一花は傷痕や後遺症もなく元通りに過ごすことができるという。
だが、治験の参加には条件があった。参加した被験者は、治験を実施するミライ研究所の監視下に置かれ、研究所の指定する学校や会社へと進み、そこに紛れている実験スタッフによって監視される。だが、娘のせまる中、一花の母にはほかに選択肢が無かった。
事件と手術を経て、いまの一花は元気に生きている。だが、治験については何も知らされていない。だから、就職先での上司である光葉と香月に会ってもまだ、彼女は自分の人生が実験の一部であることに気づけなかったのだ。
「奇跡の腐れ縁」も、会社への就職も、研究所の計画通りでしかなかったことを知った時、はたして一花は、現実にどう向き合うのか? そして、温太と泉との関係は...? 幼馴染みを守るためについた優しい嘘がバレたとき、彼らが選択するツギハギだらけの未来とは...!? 絆の崩壊と再生を描いた、すこし不思議な物語だ。
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