友だちが少ない、仲間はずれにされた、話を合わせるのがめんどう......。友だち関係に悩む子どもは多い。学研教育総合研究所が公開している「小学生白書2019年」によると、小学4・5年生の女子の悩み事1位は「友だち」で、約3割が悩んでいるそうだ。
親世代とはコミュニケーションの方法も変わり、子ども同士の人間関係が見えづらくなっている今、どんなふうにアドバイスをすればよいのか悩む。そんな時は、この本をプレゼントしてみてはいかがだろうか。
5月28日、『明日がちょっと楽しみになるコツ 友だちのひみつ』(小学館)が発売された。著者は自身も学生時代に友だち付き合いで悩んでいたという、精神科医・香山リカさんだ。
わたしは、人間の心の病気やなやみごとを解決する、「精神科医」という仕事をしています。 診察室にも、友だちのなやみをかかえた人がやってきます。
相談を受けるなかで、わたしはときどきこんなことを思います。
「ああ、小学生時代のわたしにも、〝心配しないで、だいじょうぶだよ?と声をかけてあげたいなぁ。今なら、あのころよりずっと、いろいろなことがわかるのに......」
そう、この本には、いまのわたしが、友だちのことでなやんでいた子どものころのわたしに言ってあげたいこと、伝えてあげたいことばが、そのままつまっています。
(本書「はじめに」より)
本書は、香山さん自身の経験や豊富な臨床事例をもとに、「友だちのつくり方」「友情をはぐくむコツ」「友だち関係のトラブルの対処法」などがわかりやすく解説されている。トピックごとに見開きで完結し、ルビがふってある。
「友だちは多いほうがいい」「みんなと仲良く」など、大人はつい価値観を押し付けてしまいがち。しかし香山さんは、「友だちとの付き合い方に正解はない」として、友だちづくりのコツではなく、様々な付き合い方を提示する。
・友だちの数で人の価値は決まらない
・友だちはめんどうくさいもの
・友だちがいなくたって生きていける
・友だちができるのは偶然
・友だちができにくいのも個性
・友だち関係は無理をしない
・知りすぎないことが長続きの秘訣
友だちがいない自分はダメな人間なのかな、なんて悩まなくていい。友だちがいなくたって生きていけるし、たくさんいたって「ほんとうの友だち」かどうかはわからない――。友だち関係の悩みをちょっと軽くしてくれる新しい「友だち付き合い」のヒントがつまった一冊。
当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?